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### 24.Dec.2,011 ###


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鏡像の敵
神林 長平 早川書房
ハヤカワ文庫JA 810

“神林 長平の初期短編集”との、早川書房のアオリ文句に釣られて
買い求めてはみたものの、収録作品の半分は既読。
敵は海賊・短編版』程ではないにしろ、
これまたコスト・パフォーマンスの低い一冊ではあった。
収録作品は以下の6篇。
  • 渇眠
  • 痩せても狼
  • ハイブリアンズ
  • 兎の夢
  • ここにいるよ
  • 鏡像の敵
この内、“渇眠”は『時間蝕』、“ここにいるよ”は『プリズム』に収録済みなので既読。
また“兎の夢”は『帝王の殻』か何かで読んだような気がする。
収録6作品のうちの半分が既読では、コスト・パフォーマンスに疑問を感じても
むべなるかな ... ハヤカワさん、もう少し考えて下さい。

それでも“渇眠”は好きな作品であるし、
“ここにいるよ”は何度読んでも感動してしまう。
また、未読作品であった“痩せても狼”は楽しい。

上記の理由から、年季の入った神林フリークにはお奨め致しかねるが
初めて神林ワールドに触れる方には格好の入門書 ... といったところか。
READING PESOGIN
## こんな姑息な商売続けていたら、
## 読者がソッポ向くよ、ハヤカワさん!

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