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### 15.Dec.2,011 ###


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マリオネット症候群
乾くるみ 徳間デュアル文庫

本書を購入したきっかけは極めて邪まな動機からである。
半裸の美少女がパジャマのズボンの中に両手を突っ込み、
自分の股間をまさぐってビックリしているカラー挿絵に釣られたのだ。
なにせジャンルが“ライト・ノベル”であったし、少女の肉体に
少年の意識が憑依し、身体の主導権を乗っ取られるとの初期設定から、
これはきっと『スラップスティック微エロ・ラブコメ』に違いないと思い込み、
読み始めたら、とんでもない。
とりわけ“ライト・ノベル”ではありがちなプロローグから流れ着いた終着点は、
予想外にシニカルでブラックな、とても恐ろしい結末であった。
ラブコメめいた設定を、どこでどうヒネったらこうなるんだ?
*** ネタバラシになるので、これ以上の詳述はできませんが ... ***
残念なことに今では本書も入手難のようだが、
不思議な作風をお持ちの作家“乾くるみ”に出会えたことは
望外の幸せであった。
READING PESOGIN
## カバー絵に騙された。
## 乾くるみ、恐るべし ...

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