### Recent UPDATE ###
### 24.Dec.2,011 ###
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REVIEW 10-028 |
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シャンブロウ
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キャサリン・ルーシル・ムーア
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論創社
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ハヤカワSF文庫に収められていた C.L.ムーアの
“ノースウェスト・スミス”シリーズ 全3巻
- 『大宇宙の魔女』、『異次元の女王』、『暗黒界の妖精』 -
を買い揃えたのは中学生の頃だったろうか。
当時の私には訳文が難解であったことと、
松本零士描くところのカバー / 挿絵が眩し過ぎたため、
第1篇の“シャンブロウ”すら読破することができず、
そのまま本棚の隅に押し込んで幾星霜。
その文庫本3冊分の短編が1冊に纏められたのを機に、
やっと全編を読み切ることができた。
収録作品は以下の13編。
- シャンブロウ
- 黒い渇望
- 緋色の夢
- 神々の遺灰
- ジュリ - 遺次元の女王
- 暗黒の妖精
- 冷たい灰色の神
- イヴァラ - 炎の美女
- 失われた楽園
- 生命の樹
- スターストーンの探索
- 狼女
- 短調の歌
腰のホルスターに落とし込んだブラスターを頼りに星から星を
渡り歩くアウトロー、ノースウエスト・スミスが出遭う数多の神秘。
漢のなかの漢、スミスが女性型のエイリアン等に遭遇し、
相手の精神攻撃でマゾヒスティックにいたぶられるエピソードが続く。
いずれも短編なのだが、読破までずいぶん時間が必要だった。
本書の翻訳者はハヤカワSF文庫版と同一人物であるものの、
改訳版とのことで読み易くなっていることと期待したのだが、
やっぱり訳文が難解で、イメージの把握が難しかったためだ。
おそらく原書の描写は大変美しいことと想像するが、
どうやら今回も、私には訳文が合わなかったようだ。
試しに一度、原書にアタックしてみるのがベストであろうが、
そこまでする根性の持ち合わせが無いのが情けない。
最後に無いものねだりだが、せめて松本零士の挿絵を
再録して頂きたかったと妄想する次第。
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## さすがに“シャンブロウ”は願い下げだが、
## “ミンガの処女”なら2,3人はべらしてみたいものだ
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REVIEW 10-028 |
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