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### 26.Dec.2,011 ###


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水神の祭り
栗本 薫 早川書房
ハヤカワ文庫 JA897

*** グイン・サーガ # 115 ***
グイン様御一行漫遊記・クム篇 - その7

今回のカバー絵は、前回の『長引く監禁生活に疲れ果てたフロリー』とは好対照。
『ファイナル・ファンタジー』にでも出てきそうな衣装を纏い、出るべきところが出て、
ひき締まるべきところが締まった、見事なプロポーションを惜しげもなく晒しながら、
闘技場にすっくと立った女闘士リナことリギア様の艶姿。
この絵だけでも書店の売上が倍増しそうな勢いを感じる。

ようやく始まった『タイスの水神祭り』。
ついにフロリーを欠いてしまった『豹頭王グンドと吟遊詩人マリウス一座』から、
今度は幼児スーティが失踪。 責任を擦り付け合うタイス伯爵タイ・ソンと
旅芸人グンドこと豹頭王グイン。 もちろんこれはグインが打った一芝居で、
タヌキとヒョウが化かしあう様が楽しい。

『天下一武闘大会・イン・タイス』もついに開幕
リギア様は順当に勝ち進むことだろうが、あまり勝ちすぎると、
タイスからの脱出がますます困難になるという二律背反。
そこらへんのサジ加減が今後の読みどころである。

問題は、トーナメントで早々に敗退した平闘士スイランことバラキアのブラン。
半ば自由の身になり、外部との連絡役になった彼に、監視の目が絡みつく。
いったい誰が ... ? これは今後の大きな伏線となるのだろう。

待望の『タイスの水神祭り』と『天下一武闘大会・イン・タイス』が遂に始まり、
ストーリーが大きく動く予感に震える1篇であります。
## ところで、パロはまだ遠いのでしょうか ... ?
READING PESOGIN

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