Bookshelf TOP MENU に戻る
Bookshelf 07年 TOPPAGE に戻る

### Recent UPDATED ###
### 27.Dec.2,011 ###


REVIEW 07-037 へ REVIEW 07-038 REVIEW 07-039 へ

キカイダー 02
Vol. 07(最終巻)
原作:石ノ森章太郎
作画:MEIMU
角川書店
Kadokawa Comics A

マンガの感想なぞ書く気もなかったし、書くべきでも無いと承知しているが、
ここにしか記すスペースを設けていないので、どうかご容赦頂きたい。

手塚 治虫の『鉄腕アトム』が、ディズニーの『ピノキオ』に
インスパイアされて生まれた作品であることは有名だ。
対する石ノ森 章太郎の『キカイダー』もまた、
『ピノキオ』を下敷きにして生まれた作品であることは明らかだ。
『鉄腕アトム』に比肩する作品が、新しい作家の下でどう生まれ変わるのか。
どれほど私の期待が大きかったか、どうか忖度賜りたい。

故石ノ森章太郎氏の熱烈なファン、とは決して名乗れない私だが、
“キカイダー”だけは別である。
人間に憧れるヒーロー“キカイダー / ジロー”の背負う悲しみと、
フランケン・コンプレックスに突き動かされた悪役“ハカイダー”の
強烈な印象を忘れることはできなかった。
それだけに、MEIMUが描くリメイク版は期待したのだが ...
本作品の感想を一言で述べるなら『失望』であろう。

同情できるポイントも多々ある。
掲載誌が次々と休刊の憂き目にあい、長い中断を余儀なくされたこと。
度重なる掲載誌の変更で、固定読者の獲得が難しかったこと。
掲載誌が4度も変わったにもかかわらず、
よく完結できたものだと褒めるべきなのかも知れないが。
固定読者を獲得できなかった故の評判の低迷からだろう、
連載を打ち切らせる為に、いかにも完結させましたという
オトナの都合が見え見えで悲しくなる。
エンディングは支離滅裂で、それまでののストーリーとの整合性に
乏しいと断じざるを得ない。
逆境に負けず、曲がりなりにもストーリーを完結させた努力に賞賛を惜しまないが、
期待が大きかっただけに、失望もまた深いのであった。

MEIMUの絵は、直立したキャラクターはまだ見られるがポージングが下手。
特にアクションシーンで、それが顕著になる。
跳んだり走ったりのアクション・シーンの絵は見られたものでは無い。


REVIEW 07-037 へ REVIEW 07-038 REVIEW 07-039 へ

Bookshelf 07年 TOPPAGE に戻る
Bookshelf TOP MENU に戻る