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### 29.Sep.2,016 ###


ハセガワ 1/72 F-16N Fighting Falcon “TOP GUN”

F-16C のバリエーション。
CJ 型製作のついでに
組み立ててみよっか
witch img.

F-16N PKG.img.
*** ハセガワ 1/72 Kit No. C12 (購入時価格 \900) ***

それは '09年も押し詰まった、ある寒い日の事でございます。
製作中のキット、作業が暫く止まったキット等を仕分けて整理中、
見つけてしまったのがこのキット。 箱の値札から推察するに、
近所の量販店で買い求めたらしいのですが、それがいつの事であったのか、
さっぱり憶えておりませぬ。 箱を開けてまたびっくり。
ランナーから主要パーツが外され、一部は加工、塗装済み。
作りかけで放り出したようなのですが、全く記憶がありませぬ。
小人さんの集団がわらわらと夜なべして作っていたのかも知れませぬが、
たまたまこの時期、F-16CF-16CJ 等を組み立てておりましたので、
ついでに組み立ててみる事に致しました。
小人さんたち、お仕事を取り上げてしまってごめんなさい。


製作


F-16 C型のバリエーションとして発売されたキット。
仮組みしていた事すら忘れていた。 どうやら10年以上放置していたらしい。
軽微なバリが散見されるが、同社の現在の F-16CJ 程では無い。

中身を検めてみると、首脚庫パーツ(P/N : C11)が紛失していた。
幸いハセガワのF-16CJに不要パーツとして同梱されていたので、そちらから流用。
(紛失した首脚庫パーツは後に、塗装待ち部品を納めた箱の中から発見)

*** エア・インティーク・アッセンブリー ***
胴体下面のエア・インティークは左右分割で、正面からインティークのリップ部分を入れ、
首脚庫を組み込めばアッセンブリーが完成する。
インティーク左右には、RWRのアンテナだろうか、突起を二つ接着する必要があるので、
忘れずに隠し穴を開口すること。 今回は忘れなかったゾ、と威張るような事でも無し。
F-16の模型を作っていて悩むのが、インティーク内部のステーを組み込むタイミング。
インティークの変形を防ぐ為の薄い補強板なのだが、正面からはっきり見える位置にあり、
しかもインティークの内壁とは違う色で塗装されているケースが多いので、始末が悪い。
ステー部分だけ切り取って、機体の塗装が完了した後に接着するのがベストかもしれないが、
接着面のほとんど無いような小さなパーツを、塗装の終わった面にイモ付けするのも不安だ。
今回は説明書の指示通り、まずはステーをリップ部分に組み込み、インティーク・アッセンブリーを
組上げることにした。 小さなステーは、狭いリップの中で接着位置を決めるのが難しい。
低粘度接着剤や瞬間接着剤を使い、強引に接着。 リップ内側の上面、ステー基部の後ろに
見過ごせない穴が空く。 ステーの接着後、穴にプラ板の切れ端をはめ込んで、粗隠し。
事前に調整したものの、左右分割のインティーク基部とリップの間には、どうしても
隙間や段差が生じる。 ラッカー・パテを盛り、整形。
インティークの内側と、インティーク上面等、胴体に接着した後では狭くて
塗装が難しそうな部分を事前に塗装した後、アッセンブリーを胴体に接着する。

*** 胴体 ***
F-16の模型ではオーソドックスな上下分割。 ノーズ部分に軽微なバリあり。

念のため、まずは胴体下面パーツの機首に鉛板の欠片を接着。
錘は少量で充分だろう。

塗装 / 計器類デカール貼付の終わったコックピット床板パーツを胴体下部パーツに接着。
主計器盤をコックピット床板パーツにセットし、接着材が半乾きのうちに主計器フードとの
位置を調整しながら、胴体パーツ上下を接着。

金型の疲労故だろう、機首左右の AOA プローブは随分とナマクラになっているので、
虫ピンに置換してやろう。 胴体上下パーツを接着する前にプローブを削り取り、
プローブのあったところにピンバイスで、虫ピンの先が嵌まるサイズの穴を開ける。
あとは虫ピンを胴体に接着するだけなのだが、瞬間接着剤の量をケチったためか、
胴体上下を接着後、片方のプローブが外れた。 虫ピンの先 1.5 〜 2.0 mm が
胴体の外に出るように調整しながら、胴体の外側からピン先を植えるのが難しかった。
ピン先が胴体の中に落ち込んだりして、結局、ピン先3本が行方不明に。
模型部屋の床等に落ちていなければ良いのだが ... そのうち踏みそうで怖い。

*** 主翼 ***
基本的な事だが、翼の前 / 後縁にはパーティング・ラインや微細なバリが存在するので、
デザイン・ナイフや水ペーパー等で軽く一撫でしておいた。
実機では、翼内部の配管や配線が外されているわけではないだろうが、アドバイザリーという
任務の性格上、武装や増槽はおろか、翼下パイロンすら装備するケースは稀だろう。
(実機には空対空ミサイルの運用能力は無いそうだが)
パイロン取り付け用のダボ穴はパテで埋めた。 翼端のランチャーは手を付けず、そのまま。

*** 垂直尾翼 ***
基部のみ左右2分割。 継目やパーティング・ラインを整形処理。
塗装終了後、胴体に接着。

*** エクゾースト・パイプ ***
金型の疲弊からだろう。
パイプの後端にお湯が回り切らず、欠けている部分が見受けられる。
メーカーにパーツ請求も考えたが、時間と代金がもったいなかったので、
知恵と勇気でなんとかしよう。
## 教訓 : 嗚呼、貧乏はしたくないものだ ... なんちゃって
欠けているのを誤魔化すため、パイプの後端を全周に渡って欠けている部分と同様に加工。
N型のノズルらしく無くなってしまったが、代金をケチった報いだ。 やむを得ない。
加工を終えた直後、別のキットの箱からF-16N用のノズル・パーツを見つけてしまうのは
マーフィーの法則というお約束だ。


塗装


塗装箇所 使用塗料 備考
胴体内側全体 Mr.Color #33
艶消し黒
コックピットの周囲のみ Mr.Color #13
“ニュートラル・グレイ”で塗装済みであったが
塗装が一部剥げたので、修整のついでに塗り直し
胴体内側
コックピット周囲
Mr.Color #13
“ニュートラル・グレー”
Mr.Color #33“艶消し黒”の上に再塗装
コックピット・フロア
計器盤
Mr.Color #13
“ニュートラル・グレイ”
H.U.D サイト・ヘッド後端は
Mr.Color #33“艶消し黒”を筆塗り
アンチグレア・パネル Mr.Color #33
“艶消し黒”
射出座席
(フレーム)
Mr.Color #13
“ニュートラル・グレイ”
エアブラシで塗装
射出座席
(ヘッドレスト)
Mr.Color #
“”
筆塗り
射出座席
(背当て)
Mr.Color #53
“ライトカーキ”
Mr.Color #52
“フィールド・グリーン”
筆塗り
上半分をライトカーキ、
下半分はフィールド・グリーンで塗り分け
射出座席
(座面クッション)
Mr.Color #54
“カーキ・グリーン”
筆塗り
エンジン後端 Gaia #022
“ガンメタル”
Mr.Color #33“艶消し黒”で下塗り
エクゾースト・パイプ(内側) Mr.Color #62
“艶消し白”
エクゾースト・パイプ(外側)
首脚 /主脚庫
エアインティーク・ダクト
Mr.Color #GX1
“クール・ホワイト”
下地の隠ぺい力と発色が抜群なので直接塗装したが、
ダクトの奥等は、セオリーどおり下塗りすべきだった
スミ入れ
ウオッシング

成型色はグレー。 肉厚は比較的薄いので、強い光にかざすと透過しそうである。
コックピット周りのみ Mr.Cplor #13 “ニュートラル・グレイ”で塗装済みであったが、
パーツの縁のバリの処理が不十分で、デザイン・ナイフで再処理を行ったら、当然剥げた。
どうせ再塗装するのならと、胴体内側全体を Mr.Color #33 “艶消し黒”で塗り潰し。

エンジン後端部分は、Gaia #022“ガンメタル”で塗装。 Mr.Color #33“艶消し黒”で
下塗りした上に塗装したのだが、下塗りが不要なほど発色が良かったのには驚いた。
Gaia のメタリック塗料は、Mr.Color のそれよりも使い勝手が良いように感じる。

脚庫内部とインティーク・ダクト内部は、抜群の発色を誇る Mr.Color #GX1 “クール・ホワイト”を
下塗り抜きで直接塗装。 さすがにダクトの奥などは塗装しにくく、ムラになった。
セオリーどおり、下塗りをすべきだったかも。

エクゾーストパイプの塗装について。
パイプの表裏を Mr.Color #33“艶消し黒”で塗り潰した後、内側を Mr.Color #62“艶消し白”で上塗り。
アフターバーナー・カンに施されているハズのセラミック系耐熱コーティングを再現したつもり。


参考資料 (順不同)


キットの説明書以外、特に無し



ハセガワ 1/72 F-16N Fighting Falcon “TOP GUN”


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