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“F-16C 製作記”の一番下に跳ぶ

### Recent UPDATE ###
### 14.Mar.2,013 ###


ハセガワ 1/72 F-16C Fighting Falcon

細部に若干の不備が
認められるものの、
充分現役。
witch img.

*** ハセガワ 1/72 Kit No.603 (購入時定価 \600 ... !) ***
1/72 F-16C PKG. img
F-16A型のバリエーションとして発売されたキット。
三沢に F-16C が配備された直後に、定番の F-16C のキットに三沢の 432TFS 等の
デカールを追加した特別版。 定価は定番品と同等。 この頃は良心的だったねえ。

C型が発売になるとの報に接し、A型が絶版になるものと早合点して、
慌ててA型を買い漁ったのが、確か1,980年代中頃だったと思う。
A型のキットから、垂直尾翼等はC型のものに差し替えられたものの、胴体と一体成型された
機関砲カバー部分はC型のものに改修されず、ガス抜きスリットはA型のまま残された。
おかげでA型のキットが絶版にならなかったのは、痛し痒しといったところか。
今回製作したのは、C型の432th TFWが三沢に配備になった当時のマーキング
デカールをオマケにつけたキットである。 実はこのキット、購入直後に製作を始め、
半完成(塗装待ち)状態にしたところで放置し続けたもので、
『製作』というよりは『修復』と表現したほうが近いかも知れない。


製作


とりたてて記録すべきことは無い。
20年程昔、購入したばかりのキットをすぐに組み上げ、
そのまま放置していたので、詳しいことは覚えていない。

エアインティークの廻りと胴体〜主翼の取付部分に若干の段差や隙間が生じたので、
パテで修正していたのだが、その部分がヒケていたので、再度パテ盛り修正。
機首左右側面のA.O.A.プローブはモールドを削り取り、虫ピンの頭と交換。
パネル・ラインは凹線で表現されている。 ペーパー掛けなどで消えたラインは、
可能な限り彫り直してしたが、修復できずに省略した部分もかなりある。
レドームのライトニング・ストリップ(凸線)も一部消えてしまったが、
修正を施すか思案中。


塗 装


塗装箇所 使用塗料 備考
コックピット内部
計器盤
タミヤ・エナメル XF-53
“ニュートラル・グレイ”
『筆塗り』
胴体に組み込んだ後、計器盤のデカール保護の為、
Mr. Color #182 “スーパークリアー・艶消し”を
エアブラシで吹き付け
アンチグレア・パネル Mr. Color #33
“艶消し黒”
射出座席
(フレーム)
Mr.Color #33
“艶消し黒”
エアブラシで塗装
実機のシートのフレームはコックピットの周囲等と
同色のグレイで、説明書の指定もその通りなのだが、
F-15に装備されたACESS-IIのイメージに流されて、つい ...
射出座席
(ヘッドレスト)
Mr.Color #
“”
筆塗り
射出座席
(背当て)

“ライトカーキ”
Mr.Color #52
&
“フィールド・グリーン”
Mr.Color #53
筆塗り
上半分をライトカーキ、
下半分はフィールド・グリーンで塗り分け
射出座席
(座面クッション)
Mr.Color #54
“カーキ・グリーン”
筆塗り
エンジン後端 Mr. Color #28
“黒鉄色”
一部、Mr. Color #61 “焼鉄色”で塗り分け
脚庫 Mr. Color #1
“ホワイト”
一度、Mr. Color #69 “グランプリ・ホワイト”を塗ったものの、
イメージと違ったので、上から“ホワイト”を重ね塗り
スミ入れ
ウオッシング

成型色はグレー。 肉厚は比較的薄いので、強い光にかざすと透過しそうである。
今なら胴体内側も“艶消し黒”で塗りつぶすところだが、今回は省略。

コックピットは筆塗りで仕上げていたが、攪拌不足だったのか、
アンチ・グレア部分に塗った“艶消し黒”が妙に艶が出てしまっていた。
計器盤に貼ったデカールの保護を兼ね、今頃になって“艶消しクリアー”を
ハンドピースで吹き付けた。 厚塗りし過ぎたのか、カブってしまって、
全体が白っぽくなってしまった。

エンジン・ノズルは一度、筆塗りで仕上げたが、イメージと乖離した出来具合。
別のキットから、余剰部品としてノズル・パーツが入手できたので、やり直してみよう。


参考資料 (順不同)


キットの説明書以外、特に無し

このキットが登場して、既に20余年が経過し、さすがに古さは否めない。
事実、ドイツ・レベルから、ハセガワのを凌駕するキットが発売されたと聞き及ぶが、
かと言って、ハセガワのこのキットの存在価値を減ずるものでは無いだろう。
ドイツ・レベル版が入手できれば、それに越した事は無いが、ハセガワのキットの
基本的なプロポーションは良好であり、細部の不備はそれこそ微小なものなので、
各自が気が済むまで改修するなり、目を瞑るなりすれば済む。 以下、余談だが、
F-16はブロック毎の相違点が多く、またレトロ・フィットされた部分もあったりで、混乱する。
全てを再現するのは困難な作業だと思うので、目を瞑るのが最上の策だと思う。
2,009年当初時の小売価格が\1,000弱であるのも魅力の一つ。
タミヤが自社の1/48 F-16 シリーズを 1/72にスケール・ダウンするまで、
ハセガワの1/72 F-16 シリーズは存在価値を失うことは無いだろう。
今更私ごときが述べるまでも無いが、ぜひ御一作を。


ハセガワ 1/72 F-16C Fighting Falcon


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