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### 27.Dec.2,011 ###


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美少女英雄 アストロムーン
都築 由浩 Upside Down 文庫 - # 001
(同人誌)

本の柱を整理していたら、下の方から粗末なつくりの文庫本が出てきた。
なんだこれは ... ? と、1日悩んだ挙句に思い出した。
幕張メッセで開かれた 2,001年の SF 大会で、面白半分に買い求めた、
『キャプテン・フューチャー』のパロディ本(のはずだったのだが ...)。
帰路の暇つぶしに読むつもりだったものの、表紙のイラストが
あまりに情けないものだから、新幹線の車内で広げるのが躊躇われ、
それっきり仕舞いこんだまま、忘れていたのだった。

おお、そうだ、そうだ、そうだったと思わず読み始めてみたが ...
感想を一言で言ってしまえば『???!』であった。
『キャプテン・フューチャー』のパロディ本のつもりで
読み始めたが、それは誤解だったらしい。
『美少女戦士セーラームーン』のパロディだったようだ。
確かに『キャプテン・フューチャー』のネタが随所にちりばめられていて、
それなりに楽しめるのだが、重心は『美少女戦士セーラームーン』に
寄っているのは明らかで、『キャプテン・フューチャー』のパロディと
期待して読み始めると失望するだろう。
 (表紙からして『セーラームーン』の影響は明らかで、
  妙な期待を抱いて読み始める奴が悪いのだ。 誤解なされぬよう。)

『セーラームーン』の熱烈なファンで、『キャプテン・フューチャー』の
ネタが判るSF者が読めば、とても楽しめるのではなかろうか。

 (それにしても、とても狭そうなストライクゾーンですこと ...
  同人誌だからできる芸当だろうなあ)

本書はもともと大阪の草の根ネット『らび2』上で
発表されていたものに加筆してまとめたものだそうで、
続編の『美少女英雄アストロムーン・S』も入手済みである。
『○喰わば皿まで』とも言うので、続いてこちらも読んでみるつもりだ。

## 『キャプテン・フューチャー』への『愛』がもう少し込められていればなあ。
## これじゃあ只の添え物だもんなあ ...


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