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### 29.Nov.2,012 ###


タミヤ 1/48 イギリス巡航戦車 クルセーダー Mk.I

タミヤ 1/48 KV-2 が
なかなか雰囲気が良かったので、
調子に乗って製作開始。
さて、どうなりますやら ...
witch img.

*** 1/48 SCALE Military Miniature Series No.41 ***
私にとって、タミヤ 1/48 M.M.シリーズの2作目になります。
AFVは1/35に限ると思い込んでいたのですが、タミヤの1/48 KV-2を作ってみて
あっさりと宗旨替え。 言ってみれば、1/48 AFVは食わず嫌いであった訳であります。
単体の迫力では1/35に劣るものの、1/35より廉価で組み易い1/48 AFVも悪くないよね ...
といったところでしょうか。
さて、今回の御題はタミヤ 1/48 クルセーダー Mk.I であります。
同社の 1/48 KV-2の出来の良さに味を占め、調子に乗って製作を開始したのですが、
さて、その顛末やいかに。


製作


組立上、困難な箇所は殆ど無い。 以下は自分のチョンボの告白になると思う。

キットは Mk.I / II のコンパチブル。 今回は、車体前部に銃塔を備えた Mk.I を選択。
1/48 KV-2に比べて、車体は一回り小さいくせに、パーツ数が増えているような
印象を受けるのは気のせいか? パーツには繊細なモールドが施されている。
接着剤の付けすぎには注意。 御想像どおり、接着剤がはみ出しまくりました。

さすがにタミヤの製品だけあって、パーツの勘合の良さは相変わらず。
ただし、上下分割で表現された主砲塔パーツは、せっかくのリベット表現を
殺さないようにするため、ゲートがアンダー化されているのだが、
ここの処理を誤るとパーティングライン上にパテを盛る羽目になる。
大した手間では無いが、はみ出したパテと一緒にリベットまで削ってしまわないよう、
同時に砲塔のエッジを乱さないように注意しながら削るのは結構気疲れする。

履帯は組立式。 実車はよっぽど自重が軽かったのだろう。
砂漠戦に使われた戦車らしからぬ履帯の細さには驚かされる。
細い履帯は当然パーツも繊細で、ゲート処理も難しい。
組立作業中、机からパーツを落としてしまい、床を這いずり廻って捜索することもしばしば。
遂に履帯2ピースを一体成型した P/N : A12 を2個、無くしてしまった。
床上を捜索すること3時間。 なんとか1個は見つけたものの、もう一個は発見できず。
止む無く M.I.A. と認定し、捜索を打ち切った。
幸い履帯1ピース部品(P/N : A21)が2個、不要部品として用意(?)されているので流用。
事なきを得たが、ウチの床にはマイクロ・ブラックホールでも在るのかいな?
組立式履帯はベルト式よりもリアルな感じがするものの、ホイールへの接着時に調整が甘いと、
逆に実感をスポイルしてしまう。 今回も調整が甘かったようだ。 マイスターへの道は遠い。

車体後部の予備燃料タンク。 やや下がった位置に接着してしまった。
取り付け位置を間違えたようだ。 参照する資料が皆無なのが辛い。

車外装備品の2本のバール。
繊細過ぎて、モールドされたダボが見分けられず。 老眼が進んだのね。
接着剤を何度も塗る羽目になり、せっかくのシャープな留め具のモールドがグズグズに。

説明書に表記は無いが、砲塔後部、雑具箱左脇のいわく有りげな矩形のくぼみは、
アンテナ取付け用のものらしい。 Mk.I / II では不用らしいので、パテで埋めた。
小さなくぼみだが、気がついたのが雑具箱を取付けた後だったので、
周囲のリベット・モールドを痛めないように処理するのにてこずった。
完全にリカバリーするに至らず。 サーフェイサーを吹付けた後に確認したら、
処理し忘れたヒケのような浅い陥没が ... 再処理が面倒になったので、片目を瞑って良しとした。

ダイキャスト製ハルとプラスチック製車体上面の結合は、2.0mm ビス2本で行う構成。
当然、瞬間接着剤等も併用するが、ビスの摩擦力頼みでは少々力不足を感じる。
ディティール・アップ ... とは少々ニュアンスが異なるが、ビスに金属ワッシャーを噛ませた。
気分上の問題に過ぎないだろうが、ビスのみで固定した場合よりも強力に固定できたように思う。
問題なのは 2.0mm 穴の開いたワッシャーの入手方法で、近所のホーム・センターで探したが
ワッシャー単体は見つからず。 2.0mm ビスとのセットで販売されていた物を見つけたものの、
使い道の無いビスが無駄になるのが困り物。 さほど高価な物でもないし、まあ、
予備のビスも手に入ったと考えれば良いか。 スプリング・ワッシャーも噛ませたくなるのは
職業病という奴だろう。


塗装


塗装箇所 使用塗料 備考
下地処理 タミヤ・ファインサーフェイサー(グレー)
缶スプレーをそのまま吹きつけ
下塗り 全体を Mr.Color #33“艶消し黒”で塗りつぶし
ロード・ホイール・リム Mr.Color #137
“タイヤブラック”
履帯 Mr.Color #28
“黒鉄色”
Mr.Color #41
“レッドブラウン”で上塗り
Mr.Color #42“マホガニー”で下塗り

ホイール類を塗装する際にジャマになりそうな側面スカート、
車体上にセットする予備キャタピラ、細くて折れ易そうな主砲の同軸機銃等を除き、
全体をほぼ組み上げた後、タミヤの“ファインサーフェイサー(グレー / 缶スプレー)”を吹付け。
塗装面に埃や糸くず等が食い込んだ箇所には1,000〜1,200番の水ペーパーを当て、表面処理。
スプレーが回り切らなかった部分や表面処理中にサーフェイサーが剥げた部分には、
GSI-クレオスの“Mr.サーフェイサー 1,200”をエアブラシで吹付け。

戦車の車体の表面は適度に荒れていたほうがリアルだと思うので、
サーフェイサーの吹付けが終わった後は、水ペーパー等で表面を磨き上げるような処理はせず、
そのまま下塗りを開始。

今回は全体をデザート・イエローで塗りつぶすので、下塗りが黒では濃すぎるか?と思っていたが、
結局『なんたらの一つ覚え』で、気が付いたら全体を Mr.Color #33“艶消し黒”で塗りつぶしていた。

## 誰やらに『あんた馬鹿ァ?!』と蹴られそう ...

ロード・ホイール・リムは Mr.Color #137“タイヤブラック”をエアブラシで吹付け。


参考資料 (順不同)


モデルアート誌 2,007年7月号 (Vol.728) P.74〜

組上げた後で参考記事を見つけてもねえ ...


タミヤ 1/48 イギリス巡航戦車 クルセーダー Mk.I

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