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### Recent UPDATE ###
### 05.Dec.2,011 ###


バンダイ 1/100
零式52型宇宙艦上戦闘機 コスモ・ゼロ

EX-MODEL Series の存在意義とは?
よく出来た模型なのだけど、
サイズの割りに高額なのが困り物。
witch img.

COSMO-ZERO EX-MODEL Package img.
*** EX model #32 ***

TV放映された宇宙戦艦ヤマト・シリーズの第1作目から登場した、古代戦闘班長の愛機。
旧帝国海軍の“ゼロ戦”から引き継いだのは名前だけだと長年思っていたが、
胴体尾部中央のノズルの形状が“ゼロ戦”のスピンナーとカウリングのシルエットを
受け継いでいたのだそうな。


製 作




塗 装




参考資料 (順不同)


バンダイ ボックスアート & キット説明書

バンダイの“EX MODEL”series の存在意義とは何だろう? 記憶違いかも知れないが、
『購買層が確実に存在するものの、販売数が見込めないため、
 通常のインジェクション・キットでは発売できそうに無いアイテムをリリースするための方便』
− そのような趣旨の説明を以前、某模型雑誌で拝読したような気がする。
つまり“ニッチ”を埋める為の製品であり、
極言すれば“模型メーカー製のガレージ・キット”と呼べるのかもしれない。
ガレージ・キット・アイテムがインジェクション・キットとして発売されるのは
喜ばしいことではあるが、いくつか不満もある。

まず、スケールが小さ過ぎる。 このキットのスケールは1/100である。
バンダイ製の他のシリーズ、例えばMG ガンダム・シリーズに
合わせようとしたのかもしれないが、ここは航空機模型の標準的スケールである
1/72 にして頂きたかった。

キットの表面には過剰ともとれるモールドが施されているが、
繊細過ぎて、製作時に傷めないようにするのに神経を使う。
気分的なものかも知れないが、もう少しスケールが大きければ、
モールドの彫り直し / 修復作業もちょっぴり楽になるのだが。

バンダイの他のシリーズ同様、“EX MODEL”もスナップ・フィット化されている。
シリーズのラインナップから考えて、“EX MODEL”の購買層は30才台以上と思われる。
模型製作の経験も充分積んだはずの世代をターゲットとしているのだから、
なにもスナップ・フィットに拘泥する必要は無いと思う。
スナップ・フィット・キット特有の太いダボ穴を内側に設けた結果、表面にヒケが散見される。
折角の繊細なモールドが邪魔をして、ヒケの修正に二の足を踏む悪循環を生んではいないだろうか。

最後に価格。 キットのサイズの割りに高額で、おいそれとは購入できない。
キャスト製のガレージ・キットよりは値頃とはいえ、インジェクションとしては割高である。
スナップ・フィットに拘泥しなければ、もう少し価格も抑えることができるのでは?

“EX MODEL”が発売される前は “簡易インジェクション成型のショートラン製品” と想像し、
高価なのも仕方が無いと納得したが、売れ筋の製品は時々再販されるようなので、
金型の維持が難しい簡易インジェクション製品とも思えない。
簡易インジェクションでも長期間、金型が維持できるほど生産数が少ないのか、
それとも“EX MODEL”の金型は簡易インジェクションでは無いのか?
会社が抱える『大人の事情』は良く分からないが、
もう少し別の商売のやり方もあるのではなかろうかと愚考する次第である。


COSMO-ZERO OLD-MODEL Package img.
ゼンマイで走り、バネ仕掛けでミサイルが飛ぶ、初代コスモ・ゼロのパッケージ。
(中身はすでに無く、残っているのはパッケージのみ)
“EX MODEL”series は、この時代のキットと比べれば、その差は歴然ではあるが ...

バンダイ 1/100
零式52型宇宙艦上戦闘機 コスモ・ゼロ


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