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### 08.July.2,016 ###

バンダイ Non-Scale ”マグマライザー”

古のキット。
プロポーションは良好だが
少々作り難い。
witch img.

マグマライザー。
円谷プロダクションの名作『ウルトラセブン』に登場する、地球防衛軍(T.D.F.)の地底戦車。

さて、マグマライザーのキットであるが、TVで『ウルトラセブン』が本放映されていた当時、
マルサンから発売されていたような記憶がうっすらと残っている。
確かマルサンのマグマライザーは、モーター駆動(?)の大型と、
“はずみ車”駆動の小型版があったように思う。
その後、1,968年末のマルサン倒産時(当時の社名はマルザン)に、ブルマアク
(マルサンが倒産した後、マルサンの社員数人が新たに興した玩具会社)に
金型が移管されたらしく、ブルマアク印のマグマライザー(小)はよく覚えている。

今回組立に供したのは、1,999年頃にバンダイから再販されたもので、断言はできないが
どうやらブルマアク製マグマライザー(小)から動力部を省いた物らしい。


*** 訂正 04.July.2016 ***

こちらのサイトを拝見すると、
今回の御題のバンダイ製マグマライザーに関する記述が見つかりました。
それによると、このキットはバンダイのオリジナルなのだそうです。
1970年代に同社が発売した“マグマライザー秘密基地”に同梱されていた
マグマライザーを単品で商品化したもの(但し動力のゼンマイは省略)だとか。
お詫びして訂正いたします。
*** 以上、訂正でした ***

キット自体は、現在でも時々模型店の店頭で見かけるようなので、
入手は不可能ではないだろう。
テイルの排気管(排泥管?)が2本(実車?は1本)になっている等、
細かい間違いはあるものの、プロポーションに文句は無く、
また小さなキットなので製作は容易と思ったが、少々甘かったようだ。


製 作

プロポーションに問題は無さそうだが、動力部分が省かれたツケか、
前後2分割のボディと、シャーシとの建てつけに甘い部分が散見される。

*** シャーシ ***
シャーシ(P/N = A3)の底にギアボックス(P/N = A7)を接着するのだが、
そのまま接着すると、キャタピラの土台でもあるギアボックスが地面と水平にならない。
穴だらけ(動力部を埋め込むための穴?)のシャーシの補強も兼ね、
0.5と1.2mm厚のプラ板を貼って、各パーツのアライメントの調整をしてやった。
思えばこれが全ての間違いの始まりであったかも知れぬ。
以降、連鎖反応型修正地獄に突入することとなった。

キャタピラ・パーツ(P/N = A10,11)の上下面には、コロ走行用の車輪を逃がすための
大穴が開いている。 車輪は使わないので、下側の穴だけでも塞ごうと思い、
3mmプラ角棒を穴に接着。 金ヤスリでキャタピラのモールドを再現。
あまり意味のない工作ではあるが、小さな自己満足に浸った。
キャタピラの接着面が少ないので、適切な長さに切りだした 3mmプラ角棒を2本、
補強材としてシャーシに追加した。

*** 車体前部(キャビン) ***
基本的に左右パーツ(P/N = A1,2)の貼り合わせ。
左右接着面にはダボが一切無かったので、左右パーツの位置決めガイドと
接着面の補強を兼ね、0.5mm プラ板の切れ端を接着面の裏側に接着。

一体成型のヘッドライト・ボックス(P/N = A5)は、
車体下面の所定の位置に接着しようとすると、無視できそうもない隙間が空く。
ポリ・パテ、ラッカー・パテを摺り込み、整形。

車体前部とシャーシを合わせてみると、接着面に 0.5mm 強の隙間が空く。
0.5mm プラ板を貼って修正した。 それでも僅かに隙間が開くが、諦める。

*** 車体後部(エンジン・ブロック?) ***
車体前部同様、こちらも左右パーツ(P/N = A8,9)の貼り合わせ。
用途は不明だが、ブロックの正面に大きな穴が開いている。
そのままでは芸が無いので、手元にあったプラ板の切れ端等を使って、
ルーバー状のモールドを自作し、穴を塞いだ。
車体前部と後部に高低差が生じたので、後部の底に0.5mm プラ板を貼り、
前部と後部の頂部ラインがスムーズに繋がるように修正した。


各ブロック毎に組立、表面処理、塗装まで行い、最後に全てを接着する。


塗 装

塗装前の下準備として、車体前 / 後部、シャーシの主要パーツ毎に
GSI-クレオス Mr. サーフェイサー 1,200(グレー)をエアブラシで吹き付け。

塗装箇所 使用塗料 備考
ドリル下の排土板(?) Mr.Color #08
“シルバー”
+
Mr.Color GX110
“GX クリアシルバー”
Mr.Color #33 “艶消し黒”で下塗り

下地の磨きが足りなかったのか、
発色が今一つだったので、
GX クリアシルバーを重ねてみた
スミ入れ / ウオッシング


参考資料 (順不同)


バンダイ
マグマライザー
ボックスアート & キット説明書
グリーンアロー出版 岡田斗司夫の絶版プラモ大百科


バンダイ Non-Scale ”マグマライザー”


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