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### Recent UPDATE ###
### 07.Aug.2,013 ###


ファインモールド 1/72 TIE FIGHTER

無条件でお薦め!
STAR WARS ファン
ならずとも是非一作を!
witch img.

“ STAR WARS ; Episode - IV ”劇場公開から20余年、
遂に、と云うべきか、やっと、と云うべきか迷いますが、
帝国軍主力戦闘機“TIE FIGHTER”がファインモールドから発売されました。

“烈風”やら“X-wing FIGHTER”など、製作待ち行列上には
さまざまなキットが並んでいますが、それら全てを一時ホールドさせて、
“TIE FIGHTER”を製作してみる事にしました。

それにしても“TIE FIGHTER”の資料ってありませんね。
X-WING や ミレニアム・ファルコンの資料ならまま見かけますけど、
所詮は“ヤラレメカ”だからでしょうか ... ?


製作


組立上、特に問題になる部分は存在しない。
部品の勘合性は良好。(1/72 “烈風”で苦しめられたのがウソのよう)
パーツの分割も良く考えられていて、とても作り易い。
パーツ数もとても少なく、またパーツが色ごとに要領よく分割されていますので、
塗装も楽。

胴体 / 前面キャノピー / 左右ソーラーパネル
  ソーラーパネルの骨組み(ストリンガー)といったブロック毎に
組立/塗装を行ったのち、全パーツを接着すればよい。
ソーラーパネルとストリンガーは別々に塗装した後、接着する。
この時、接着剤のつけ過ぎに注意。

ゲートは接着面にあり(以降“アンダーゲート”と表記する)、
パーティング・ライン上に別パーツを接着するように
工夫されているので、丁寧に作業をすれば、殆どパテを使わずに済む。

コックピットの側面に大きなデカールを貼るのだが、デカールが上質なので、
特に問題は無い。 貼り心地も良好。

ひとつ残念なのは、キットに付属のキャノピーのマスキング・シートが硬すぎるためか、
マスキング・シートの下に塗料が染み込みやすいように感じられることだろうか。
これとても、問題のマスキング・シートを型紙として使えば解決します。
つまり、問題のマスキング・シートを別のマスキング・テープの上に貼り、
シートごとテープをカットして、テープ部分をキャノピー・パーツに貼れば宜しいかと。

完成すると少々小さいのが残念ですが、同スケールの
X-wing Fighter”もあることですし、問題にはならないでしょう。


塗装


基本的に GSI クレオス製ラッカー系塗料で塗装した上に、
ペトロール油で溶いたタミヤ製エナメル系塗料でスミ入れ/ウオッシング。
以下、表記が煩雑になるので、
GSI クレオス製ラッカー系塗料を『Mr. カラー』
タミヤ製エナメル系塗料を『タミヤ・エナメル』と略記する。

今回、特にスケールエフェクトは考慮しなかった。
指定色であるライトグレー FS36495 の色調が
かなり白っぽい色だったためである。
劇中のイメージからかけ離れた色にはならなかったと思うが ...

塗装箇所 使用塗料 備考
機体内部
シート
コックピット・フロアー
Mr.Color # 13
ニュートラル・グレー
エアブラシで塗装後、ペトロール油で溶いた
タミヤ・エナメル # XF-1『フラット・ブラック』でスミ入れ
オーバーヘッド・コンソール
コックピット側面スクリーン
操縦桿グリップ
Mr.Color # 33
つや消し黒
側面スクリーンにはデカールを貼る事。
用意されているデカールは上質なので問題は無い
コックピット
前面パネル
Mr.Color # 116
RLM66 ブラック・グレー
エアブラシで塗装後、ディティールに
Mr.Color 『レッド』、『銀』、『つや消し黒』を注す
胴体後部パネル Mr.Color # 338
ライトグレー FS36495
Mr.カラー # 116 『RLM66 ブラックグレー』で下塗りし、
六角形パネル部分をマスキング後にエアブラシ塗装
胴体外部
ソーラーパネル・ストリンガー
Mr.Color # 338
ライトグレー FS36495
Mr.Color # 13『ニュートラル・グレー』で下塗り後、
エアブラシで塗装
ソーラーパネル周囲 Mr.Color # 338
ライトグレー FS36495
下塗りを省略し、いきなりエアブラシで塗装したが、
モールドと同系色のため、塗装具合が判断しづらかった。
別系統の色で下塗りすべきだった
ソーラーパネル内側 Mr.Color # 71
ミッドナイトブルー
周囲塗装時に懲りたので、Mr.Color # 116
『RLM66 ブラックグレー』で下塗り後にエアブラシ塗装
天頂部キャノピー Mr.Color # 338
ライトグレー FS36495
透明部分をマスキング後、Mr.Color # 116
『RLM66 ブラックグレー』で塗装。
この時点で胴体に接着したので、結果的に
Mr.Color # 13『ニュートラル・グレー』で下塗り
正面キャノピー Mr.Color # 13
ニュートラル・グレー
透明部分をマスキング後、Mr.Color # 71
『ミッドナイトブルー』で下塗り
スミ入れ / ウオッシング タミヤ・エナメル XF-63
ジャーマン・グレー
ペトロール油で溶いたエナメル塗料をパネルラインに注し、
ペトロール油に軽く浸した綿棒で余分を拭き取る

メーカーの塗装指示のうち、
『ジャーマングレー』を『RLM66 ブラックグレー』に、
『つや消し黒』を『ミッドナイトブルー』に変更して塗装したことになる。

機首のレーザー機銃は、エアブラシで『つや消し黒』を塗り、
上に『銀』を吹き付けた後、先端に筆で『クリアー・オレンジ』を乗せた。
最後にソーラーパネルの外舷のディティールに
Mr.Color の『ブルー』と『レッド』、『銀』を注した。
翼端灯のイメージで、右舷は『ブルー』、左舷は『レッド』を大目にのせた。
スミ入れ、ウオッシングは上述のとおり。

透明部品の塗装について。
マスキング・シートが用意されているが、粘着剤の問題か、あるいは
台紙が硬いせいなのか、塗料が内側に染み込みやすいので注意。
マスキング・テープの上にシートを貼り、テープを切り出す型紙代わりに
使うのが良いかもしれない。
実は一度塗装に失敗し、キャノピーのパーツを請求してやり直した。
再挑戦時、念のためキャノピーに Mr.Color の『クリアー』を
エアブラシしてから塗装したのだが、返って曇らせただけで無意味だった。

本体以上にスタンドの塗装が厄介だった。
押出しピン痕をパテで処理した後に塗装するのだが、
トラス状の部分が細すぎて塗料が乗らない。
やむなくスタンドの全パーツに軽く、GSI クレオスの 『ベースホワイト』を吹きつけ、
Mr.Color # 71 『ミッドナイトブルー』をエアブラシ塗装した。
それでもトラス部分は塗装しにくかった。

最後にレリーフ状の“STAR WARS”ロゴを銀色で塗装しようとしたのだが、
これも難しかった。 Mr. カラーの筆塗りで済むだろうと
高をくくっていたら、ムラがひどくてやり直し。
タミヤ・エナメルはロゴのエッジから外に流れ出してしまい、これもダメ。
最後にヤケクソでロゴの周囲を適当にマスキングし、
『銀』をエアブラシで吹き付けた後、はみ出した部分をタッチアップした。
筆ムラが目立ってしまい、不満の残る出来映えになってしまった。
最初にロゴ部分を塗装し、マスキングしておけばよかったのかも知れない。
ロゴの塗装は今後の課題。 ドライブラシはヘタだしなあ ...


T.I.E. Fighter-I img. T.I.E. Fighter-II img.
T.I.E. Fighter-III img.


参考資料 (順不同)


ファインモールド社 1/72 TIE ファイター キット説明書


ファインモールド 1/72 TIE FIGHTER


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