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### 03.May.2,018 ###


イマイ 1/72 VF-1D / GERWALK VALKYRIE

放映当時、初めて見た
“GERWALK”という概念は
衝撃的だったよね
witch img.

Imai 1/72 VF-1D / G-Mode PKG. IMG.
*** IMAI MACROSS Series # 93 ***

今更説明の必要も無いだろうが、一応述べておく。
アニメーション“マクロス”シリーズに登場する架空戦闘機 VF-1 は、3段階に変形する。
戦闘機形態から中間形態を経て、人型に変形する設定で、
それぞれ“ファイター”“ガウォーク”“バトロイド”と呼ばれていた。
今回製作するのは戦闘機と人型の中間形態、“ガウォーク”である。

キットを購入したのは多分、1,980年代の中頃だろう。 当時の定価は僅か\800。
劇中、第1、2話以外にD型の出番はほとんど無かったので、イマイがD型をリリースした時は驚いた。
(マックス = ミリアの星間結婚式のエピソードにも登場するが、塗装が異なる)
同社の“単座型ガウォーク・ヴァルキリー”のキットにD型(複座機)用のパーツを追加したものだが
(E部品 = D型専用のランナーが1枚追加されている)、パーツ数が増えているにもかかわらず、
単座型と同じ価格であったことから、お買い得感があった。 しかも追加された複座型専用パーツは、
単座型ではいまいちだった機首や下腕の形状が改修されていたので、その点からも貴重だった。
レドームは複座型の機首から切り離して単座型に移植する加工作業が必要であるが、
下腕部はそのまま流用すれば済む。
従って、このキットをベースにすれば、より良い単座型ガウォークが楽に作れそうだと思い、
幾つか購入したものの、どこかに仕舞いこんでそれっきり ... という、お馴染みのパターン。
先日、そのうちの一つを偶然発掘。 せっかくなので組んでみる事にした。
今は無き『今井科学』に敬意を表し、複座のD型・ガウォーク形態が宜しかろう。

## 要するに、素直にストレート組み、ということ。
## 多少のディティール・アップ工作は行うつもりではあるが。


製 作


ランナーから主要パーツを切り離し、仮組みしたところで長年放置。
今、あらためて仮組みしてみると、幸いにして経年変化による事後変形は殆ど無いようだ。
パーツの精度は、当時の水準以上。 近年のキットと比べても、ほとんど遜色無い。

*** 腕 ***
基本的にストレート組み。 拳だけは何とかしたい。

*** 脚 ***
主に4つのブロックから成る。 下から順に説明する。
足首(エンジン・ノズル)部分はストレート組みだが、
人間の足指と踵に相当する部分の裏側に段差が生じた。 プラ板を貼って粗隠し。
の膝関節付近にあるはずの『謎の丸一モールド(姿勢制御スラスター兼多目的ラッチ?)』と、
主脚カバーのランディング・ライトが省略されているようだ。
足首を挟み込んだ隙間から、僅かに脛の中が覗けてしまう。
プラ板を貼って目隠しをすると、足首の可動領域を狭めてしまう恐れがある。
見栄えか、可動領域の確保か ... 難しいところだ。
LEG parts IMG. - 1 試しに0.5mmのプラ板を挿んでみると、
意外に可動領域が確保できそうな雰囲気。
よく確かめもせず、0.5mmプラ板で
両足の内側を左の写真のように加工。
加工完了後、改めて足首を挿んでみると、
やっぱり足首の可動領域が少し狭い。
脛の接着面に、下側が開いたクサビ型のスペーサーを噛ませればリカバリーできそうだ。
カバーを貼り終えた後に、例の『丸に一文字モールド(姿勢制御スラスター兼多目的ラッチ?)』が
内側のくるぶしあたりにも存在していた事に気が付いた。 穴を開けることは可能だが、
カバーが邪魔で、裏打ちのプラ板が貼れない為、省略の止む無しに至る。
太股はストレート組み。
太股の先、エアインティーク部分は、インボード / アウトボード / ファンの3パーツで構成。
奥のエンジン・ファンとインティークのインボード側のパーツは手を加える必要なし。
アウトボード側パーツには、インティークの内側に回りこむ『縁』がモールドされている。
見苦しいので、棒ヤスリなどで『縁』を削り落とした。
可変ランプのモールドが無いので、自作要す。

*** 胴体 ***
D型用胴体上側(P/N : 121)後端
fuselage-a parts IMG. ブラスト・シールド(?)の裏側が抜けているので、
0.5mmプラ板を貼り合わせてカバー。
(左の写真、左下の部分参照)
塞がっている補助エア・インティークを
開口できればベストだが、私には荷が重い。
単座型では省略されていた、主翼付け根位置の
『丸一文字モールド』が再現されているのが嬉しい。
胴体下側(P/N : 1)後端
fuselage-a parts IMG. 主翼の下になる部分がスカスカで見苦しいので、
形状に合わせて切り出した0.5mmプラ板をはめ込み、
カバーした。
胴体中央部、格納した状態で成型された腕パーツの
ピンを胴体に接続するための穴が貫通していて、
下から胴体内部が丸見え。 0.5mmプラ板を当てて
塞いだら、可変翼のラッチが引っかかる。
当てたパッチをヤスリで削り、翼のラッチ部分が
引っかからない程度にまでパッチを薄くした。

*** 背部ブースター ***
booster parts IMG. 金型の抜き勾配の関係で、
ブースター後端(ビーバー・テイル側)、
インティーク上端のリップ部分に欠損箇所がある。
瞬間接着剤で2mmプラ角棒を接着。
欠損部分を埋めた。
素材の色が薄いベージュなので判り難いと思うが、
左の写真の白い部分がそれ。
もっと薄いプラ板を貼っても良かったのだが、
左右側壁の厚みとの兼ね合いもあり、
止む無く2mmプラ角棒を使用。
ブースターのインティークがただの矩形の凹みでは締まらない。
0.5mmプラ板の土台上にエバー・グリーン製ストリップ #114(0.4mm x 2.0mm)で、
ハーモニカ状のボックスを自作。 塗装後にインティークにはめ込む予定。
目分量で植えたフィンの間隔が、やっぱり歪になった。 作り直すか?

左右側壁には、例の『謎の丸一モールド(姿勢制御スラスター兼多目的ラッチ?)』が
省略されているので、3,0mm ドリルで穴を開けた。
左右の穴の位置が微妙にずれたので、片方の穴を3mmプラ丸棒で埋め、
改めて穴を開け直したのは秘密である。
天面にも一つ、『謎の丸一文字モールド』がある事を忘れていた。 3.0mm の穴を一つ開けた。
位置が気に入らないが、既存のモールドとパーツの肉厚の相関関係の都合で、これが精一杯。

*** 双垂直尾翼 ***
設定では、ファイター形態時、双垂直尾翼は背部ブースターの上に立っている。
ガウォーク形態に変形する時、双垂直尾翼はまず、背部ブースターの上に倒れこむ形で
折りたたまれる。 その後、背部ブースター・ユニットが起き上がり、機首に向って180度近く回転。
双垂直尾翼は背部ブースター・ユニットの一部として、後胴部上面との間に挿まれたかっこうになる。
booster parts IMG. - 2 キットを仮組みしてみると、
ブースター・ユニットの一部であるはずの
双垂直尾翼が胴体上面に密着してしまう。
背部ブースターと双垂直尾翼の間には
2mm弱の隙間が開く。
また、背部ブースターと双垂直尾翼との間から
ブースターの内側が丸見え。
対策として、まずは背部ブースターの、
ビーバーテイル下側の開口部に0.5mmプラ板を貼って、
ブースターの内側が覗けないように加工。
次に、双垂直尾翼が胴体から少し浮くよう、
0.5mmプラ板でドーサル・スパインを少しだけ延長。
プラ板を一部、2枚重ねにして、双垂直尾翼が斜めになるようにした。
横から見ると、ドーサル・スパインの延長部分が階段状なのが丸見え。

*** 主翼 ***
形状は悪くないが、スパンが若干短いようにも見える。
外翼部の10mm程度の延長も考えたが、強度上の問題もあり、見送った。
body IMG. 01

*** 頭部 ***
形状は問題なし。 頭部左右を接着後に、モニター・カメラ窓の部分をくり貫いて、
透明アクリル角棒でもはめ込めば良かったと気がついたが、後の祭り。
もっとも顔面の殆どは機首下面に格納されてしまうので、ディティール・アップを行っても
無意味ではあるが。 モールドの一部を目立てヤスリで撫ぜ、エッジを強調した。

*** 機首 ***
形状は問題なし。 レドームの『謎の丸一文字モールド』は再現されているものの、
キャノピー後方・左右両側にあるはずの『丸一文字モールド』が省略されているので、
2,0mm の穴を開けた。 左右同じ位置に穴を開けるのがなかなか難しい。 少しズレたか?


塗 装


塗装箇所 使用塗料 備考


参考資料 (順不同)


VARIABLE FIGHTER MASTER FILE
VF-1 VALKYRIE
GA Graphic 編集部 Softbank Creative

1/72のVF-1 VALKYRIEなら、今ではハセガワ製の素晴らしいキットが手に入る。
だが、同社のキットはファイターとバトロイド形態のみで、
残念ながらガウォーク形態はラインナップに入っていない。
しかし、ファイターの胴体とバトロイドの手足を組み合わせることで、
比較的容易にガウォーク形態を楽しむ事ができるようだ。
問題は、余ったファイターのエンジン部分とバトロイドの胴体部分の
活用方法だろう。 費用対効果の面からも、難しいなあ。
そうだ! イマイの“可変ヴァルキリー”作ろっと ...


イマイ 1/72 VF-1D / GERWALK VALKYRIE

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