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### 23.Oct.2,016 ###


バンダイ 1/144 “ズゴック - E” MSM-07/E

いわゆる『旧版』キット。

HGUCシリーズ版が
存在する現在、
今更だけど ...
witch img.

*** 『ポケットの中の戦争』シリーズ #01 ***
1989年に発表された O.V.A.『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争』
御覧になったでしょうか? 私はつい先日、TV で放映された折に初めて拝見しました。
正直に言って、想像していたものよりショボくてイタいストーリーにはがっかりしましたが、
TV 版の『1年戦争』に登場したモビル・スーツのリファインされた姿には燃えました。
(二重に問題発言?)

さて、今回の御題は、その『ポケットの中の戦争』(以降、『ポケ戦』と略記)
第1話に登場するズゴック-E型の 1/144(旧版)です。
パッケージを検めますと、“1989 MADE IN JAPAN”とありますので、
O.V.A. 発表と同時に発売されたものと推察されます。
私がこのキットを購入したのもその頃でしょう(30年近くが過ぎたのかい?!)。

1/144 のズゴック-Eは旧シリーズの他に、そのアップグレード版である
H.G.U.C. (High Grade Universal Century)シリーズからもリリース済みで、
今更旧作を作る意味を問われると答えに窮しますが、仮組までしてしまった以上、
しかたがありません。 残弾処理に励むことに致します。

ディティールに気になるポイントは多々ありますが、
プロポーションは悪くないように見受けられるのが救いです。
完成させられるか自信はありませんが、もう少し頑張ってみようと思います。


製 作


上述のとおり、プロポーションに不満は無いが、細部はショボい旧シリーズ。
1989年発売のキットなので、ディティールも時代相応ではあるのだが。
以下、個人的に気になった部分と、その対応策を列挙してみようと思う。

スナップ・フィット仕様のキットだが、継ぎ目の処理を考えると、
パーツを接着したほうが都合が良い。
仮組後の分解が楽になるよう、まずは丸ヤスリ等でダボ穴を広げておくと良い。
  • 頭部 / 魚雷発射口 (魚雷弾頭?)
    金型の抜き勾配の関係か、魚雷の丸いモールドがダルい。
    ドリルと丸ヤスリ等でモールドを削り取り、直径 2mm 強の穴を開口。
    弾頭に見立てたウェーブ社製“Zバーニア2”の“PART : D/E”ノズルを
    開口部の裏からあてがい接着。

  • 頭部 / モノアイの支柱
    ここも金型の抜き勾配の関係か、モノアイ支柱のモールドにダルい部分がある。
    支柱の面取りをスッキリさせるため、ピンバイスとカッター・ナイフを併用して、
    モノアイ・シールド4面を開口。(後頭部のシールドは未加工)
    緩やかな曲線を描くシールドの縁は、部分的にパテを盛り、ナイフ、金ヤスリ、
    水ペーパーを使って整えたが、充分な修正には至らなかった。
    4か所のシールドの開口部には裏側から、適当なサイズに切り出した
    0.5mm 厚プラ板を接着。

  • 肩部
    用途不明の丸いくぼみが左右にある。 何かのハードポイントか?
    金型の抜き勾配の関係か、ここのモールドもダルいので、ドリルで開口した。
    虫ピンの頭を植えようと目論んでいたが、
    開けた穴の直径が大きすぎて虫ピンがスッポ抜けてしまい断念。
    代りに 0.5mm 厚のプラ板の欠片を開口部の裏側に貼って目隠しをした。

  • 腹部 / コックピット裏面
    表からは見えない部分だが、裏側が空洞でみっともない。
    0.5mm 厚のプラ板を貼って整形。
    パーツが厚くなった分、腰の回転可動範囲が狭くなった。
    ポリパテ等で塞ぐか、無視すれば良かったかも知れない。

  • 上半身 / 脇の下のルーバー (前後左右・4か所)
    ここも金型の抜き勾配の関係か、モールドが浅くて甘い。
    前後左右、4か所を開口し、裏からプラ板を貼って、ルーバーを自作。
    裏に通っていた太いダボ穴とピンがジャマで、
    大き目の金ヤスリが入れられない事もあり、縁のラインを整え切れなかった。
    その結果、同じ大きさの正方形に開けたはずの穴が歪になり、
    穴の位置やルーバーのフィンの間隔も不揃いになってしまった。
    余計な工作だったと凄く後悔している。
    下半身をセットすれば目立たない ... ことを祈ろう。

witch img.
*** コクピット裏の蓋と脇の下の自作ルーバーの様子 ***
  • 下半身 / 腰の整流板
    厚い一枚の板。 翼型に見えるよう、前縁を削って尖らせた。

  • 下半身 / 股間のフンドシ部分
    サード・パーティー(コトブキヤ?)製バーニア・ノズル・パーツを追加。

  • 膝カバー / 外側のブチ穴
    『ブチ穴』とは、メカ・デザイナー出渕裕氏が手がけるデザインで
    よく見かける(ネジ?)穴のこと。
    3個と2個の円形の穴を2列、台形に規則正しく配置する意匠が特徴。
    膝のカバーの外側にこの『ブチ穴』が見受けられるが、
    穴が浅かったので、ピンバイスで開口。

  • 足 / 踵部分
    接着面の整形中に削り取ってしまった約 4mm x 2mm の
    長方形のモールドをプラ板で再生。

  • 足 / 土踏まずのノズル
    中央に推進器噴射口のモールドがあるが、中身はスカスカ。

  • 足の裏
    裏面全体が肉抜き穴の空洞。 ポリパテで埋めた。
    靴底の滑り止めの模様のほとんどが消えたが、
    自立していれば見えない部分なので無視した。

  • 背部ジェット・パック / 尾翼
    左右のノズルに挟まれた尾翼は、一枚のぶ厚い板にしか見えない。
    方向舵のモールドを彫りたいが、大きなノズルが邪魔をして、
    スクライビング・ツールが入らないので諦めた。
    せめて翼型らしく見えるよう、前縁を削って尖らせた。

  • 背部ジェット・パック / ノズル
    土踏まずのノズル同様、中身はスカスカ。

その他、スカート裏のヒケや押し出しピンの痕の修正も適宜行った。
背中と股間の尻の部分に推進器の噴射口らしき四角いモールドがある。
モールドが浅いので、せめて穴を開けてやりたいところだが、
作業が難しそうな部位だったので見送った。


塗 装




塗装箇所 使用塗料 備考
表面処理
胴体
下半身 / スカート
スミ入れ / ウオッシング




参考資料 (順不同)


バンダイ ボックスアート & キット説明書


バンダイ 1/144 “ズゴック - E” MSM-07/E

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