キット発売当時の“モデル・グラフィックス”誌上に掲載された、
詳細なディティールアップ記事を参照できれば良いのだが、
古い雑誌も仕舞いこんでしまい、無理。
インターネット上で、参考になりそうな作例を軽く検索してみたが、
MG シリーズ(1/100)の作例は結構ヒットしたものの、
1/144 の作例は見かけなかった。
参考になるものが皆無である以上、現在の自分に出来る事をするしかなかろう。
パーツは全体的に、エッジに切れが無いというか、眠い仕上がりである。
『機動戦艦ナデシコ』の『エステバリス・シリーズ』ほどではないが、
多少はマシ、といったところ。
各所に散見されるヒケの修正と、エッジのシャープ化は必須か。
必須とはいえ、全てのエッジの修正は手に余るので、
『必要に応じて』になるだろうが。
モビル・スーツのプロポーションは変更しない。
プロポーションの変更 / 修正作業は手に余るし、
ゼータ・プラスは変形機構を備えたモビル・スーツでもあるので、
変な修正などしようものなら、変形させられなくなる。
(塗膜を守るため、ガシガシ変形させるようなことはしないつもりだが)
あとは、サードパーティ製のディティール・アップ・パーツ等を利用しての
『デッチ(上げ)アップ』がせいぜいか。
以上の理由から、モビル・スーツ側ははぼストレート。
工作の主眼はビーム・スマート・ガンに集中することになろう。
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■ ビーム・スマート・ガン
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ガンの後方にあるバルジの内側に、大きな空洞があり、中が丸見えで見苦しい。
0.5mm 厚のプラ板で蓋をし、ついでにフィンを埋め込んで、ダクト状にしてみた。
砲身のパーティング・ライン上に、幅 1mm の細長いモールドが存在するが、
その表面がデコボコと荒れている。
試しに、注意しながら水ペーパーをあててみたが、
細いモールドを傷めずに修正を行うのは困難と判断。
元来のモールドより少々細めなラインではあるが、たまたま手元にあった
エバーグリーンの #101(0.25 x 0.75mm)をパーティング・ライン上に接着。
若干ヨレたものの、パーティング・ラインを隠すことはできた。
モールドの側面にはみ出したゲート痕は、目立てヤスリで削り取った。
大きさの割りに(いや、大きいからだろうか?)ノッペリした感が拭えないので、
ヒケなどで荒れた面はパテで修正するだけでなく、メインテナンス・ハッチに
見立てたプラ板の切れ端を適時接着してデコレートしてみた。
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■ モビル・スーツ本体
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ほぼストレート。 修正したのは以下のポイントのみ。
ボディ背面(P/N : 69)の尾てい骨(?)部分の面が荒れていたので、
0.5mm 厚のプラ板でダクトを新造し、修正。
腰部スカート(P/N : 35 & 36)の裏がスカスカなので、0.5mm 厚のプラ板で
蓋をした。 ついでにエッジを立てておいた。
左右足首(P/N : 84〜37)のつま先の部分の面が荒れていた。
エッジも眠かったので、つま先の表裏に 0.5mm 厚のプラ板を接着して修正。
エッジを削りだした。
腰部ビーム・カノンは、砲身基部のエッジを立てたり、
砲の側面にチェーン・チューブ等を貼ってディティール・アップしようかと迷ったが、
砲口を開けた以外はストレート。
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