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### Recent UPDATE ###
### 20.Nov.2,014 ###


バンダイ 1/144 地球連邦軍量産型モビルスーツ ボール

安価が取り柄の旧キット
ストレートに組んで、
M.G. ボールと並べてみたい
witch img.

*** ベストメカ・コレクション # 026 ***
TV アニメ『機動戦士ガンダム』の劇中に
登場するメカニズムの中で唯一、
実現可能に思えるのが、
今回製作する“ボール”です。
製作するのは旧キット。
1/250 の小さなボールがオマケに付いてくる
『あの』キットです。

これは模型雑誌の製作記事でも
触れられていたことですが、
劇中のイメージと比べると、
キットは少々大き過ぎるように感じられます。
ボールといえば、サッカーボールよろしく
ザク-IIに蹴っ飛ばされる『あの』シーンが
一番印象に残っているわけですが、
ボールがこのサイズではザク-IIの足に
余るような気がします。
やはりスケール表示に関しては
疑問符を付けざるを得ません。

1/144 BALL BOXART img.
単純なシルエットのメカですので当然といえば当然ですが、
旧作とはいえ、現在の眼で見てもプロポーションは良好。
劇中の雰囲気を上手に立体化していると言えるでしょう。
ただし、当時の作画イメージを忠実にトレースしている為、
表面のディティールは無きに等しいのが悩ましいところ。

適当なディティールを追加して、現代的な雰囲気を演出すべきか、
ストレートに組んで、当時の雰囲気を素直に味わうべきか悩むところではありますが、
現在では“M.G. : Master Grade”版や“HGUC”版ボールも存在しますので、
旧版を無理にアップデートするよりは、ストレート組みのほうが味が出るかも知れません。

そんな理由で、基本方針はストレート組み。
ただしディティールの追加は適時行うものとします。


製 作


スケール表示には疑問が残るが、現物が存在しないものにスケールが
どうこう言っても無意味なので、ここでは触れない。
キットのシルエットは劇中のイメージを上手にトレースしているが、
仮組みしてみると、頂上のバズーカ砲が細くて弱々しいのが残念なところだ。
1/144 のガンダム等からバズーカ砲をコンバートしてくると良いのだろうが、
今回は余裕がないので無視。

パーツ割りを見ると、アッセンブリー毎に組立、整形、表面処理、塗装を行い、
最後に全体を組み立てる事になると思う。 ポリキャップも全く使われていないので、
マスキングに気も遣う必要も無いだろう。 何も考えずアッセンブリーを組立。
具体的には、頭頂部、胴体、底部バーニア・コンプレックス(?)、左右マニュピレーター、
背面ノズルを個別に組立て、塗装を施し、最後に全部を組み上げる。

まずは頭頂部のバズーカ砲の内側をGSI クレオスのラッカー系塗料
(以降、Mr.Color と略記)の #33 “艶消し黒”で塗り潰し。
以降、アッセンブリー毎に組み上げ、表面処理を施し、個別に塗装。

このキットが市場に現れたのが1,980年代であるので仕方が無い事だが、
全般的にパーツの精度が甘く、パーティング・ラインの処理に手間取る。
特にマニュピレーターの先端(手先?)の精度が甘い。
棒ヤスリや水ペーパーを動員して、エッジが出るようにマニュピレーターの
手先を削ってみた。 まだ不充分であるが、これが私の技術の限界らしい。
パーツの裏にある押出しピン痕のうち、組み上げた後にも見えそうなものは
パテで埋め、整形。 左右マニピュレーターを組み上げる。

また、上下分割の底部バーニア・コンプレックス(?)はパーティング・ライン上に
細かいノズルの彫刻が並んでいて、処理が面倒である。 ノズルを全部削り落として、
ウェーブやコトブキヤ等のサード・パーティー製ノズル・パーツと交換するのも
ひとつの手段だが、交換に用するノズルが12本と多く、費用対効果の面で断念。
ただし、底面の4本のノズルは、キットのパーツでは余りに貧弱なので、
サード・パーティー製ノズル・パーツと交換する予定。

ディティール・アップはもう一点。 胴体正面中央のコックピット部分の上下に
防護用バーを追加した。 手元にあった真鍮線 / 管を組み合わせたものを、
適当な長さに切って曲げ、現物合せで胴体にセット。 上下2本のバーが
平行になるよう留意したつもりだったが、取り付け位置が微妙にズレているような。
この時点で胴体前後を接着。 パーティング・ラインを整形。


塗 装


塗装作業に先立ち、タミヤ“ファイン・サーフェイサー(缶スプレー)”を吹き付け、表面処理。
試しに胴体(?)にのみ吹き付けてみたのだが、やはり塗装面が厚ぼったく感じられる。
GSI-クレオス“Mr.サーフェイサー 1,200”のエアブラシ吹き付けに切り替え。

塗装部位 塗装色 備考
バズーカ砲内部 Mr Color #33
艶消し黒
バズーカ砲本体 Mr Color #
胴体頂部
(バズーカ砲基部)
Mr Color #
胴体
マニュピレーター
Mr Color #
後部ノズル Mr Color # Mr Color #33 “艶消し黒”で下塗り
スタンド Mr Color #


参考資料 (順不同)


バンダイ   ボックスアート & キット説明書


バンダイ 1/144 地球連邦軍量産型モビルスーツ ボール

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