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### 26.Nov.2,010 ###


バンダイ - モノグラム Non-Scale CYLON RAIDER
from "Battle Star GALACTICA"

30年近く“熟成”させたキット。
“ほったらかし”とも云う。

完成するといいな ...
witch img.


1,977年に全米公開された映画“STAR WARS Episode-IV”の世界的大ヒットとともに訪れた
SFドラマ・ブーム。 その最中の'78年に製作された“BattleStar GALACTICA”は、
“STAR WARS”の特撮スタッフが製作に参加したこともあり、
TV番組でありながら映画並みの高品質な特撮映像が楽しめた作品であった。
本国では全24話が製作されたのだが、日本で放映されたのは日本独自の再編集版で、
パイロット版を含めて10話に止まったという。
放映話数が少なかった為か、TV放映版を見た覚えはほとんど無いが、
TV用パイロット・フィルムを再編集した劇場版“宇宙空母ギャラクティカ”をTVで楽しんだ
(ああ、ややこしい ...)記憶は残っている。 今考えるとチャチな代物ではあったが、
当時はまだ珍しかった、CGで製作された艦載機のレーダー・スコープ表示が斬新で、
感動したものだ。

そんな具合で“宇宙空母ギャラクティカ”には大した思い入れは無いのだが、
カブトガニに似た敵方(サイロン)の艦載機“サイロン・レイダー”は別。
基本的に三機編隊で行動する様はまるで、太平洋戦争中の日本帝国海軍戦闘機のようで、
人類側(= 善玉)の艦載機“コロニアル・バイパー”より応援したものだ。


製 作


Cylon Raider PKG. img.
* * * KIT # 37021 * * *

今回製作するのは、米国の玩具メーカー“マテル”の傘下にあった“モノグラム”が
1,978年に発売した“BattleStar GALACTICA”シリーズ4種のうちのひとつ。
購入したのは多分1,982年頃で、モノグラムと提携したバンダイが販売したもの。

モノグラム製のオリジナル・キットには、輪ゴムの反発力を利用してミサイルを飛ばす
ギミックが付属していたようだが、バンダイ = モノグラム版では省略されている。
その為、もともと少ないパーツ数はさらに減り、パーツ総数わずかに21個。
組立てだけならあっという間のハズなのだが、そうは問屋が卸さないのが舶来品(古っ!)。
経時変形もあるだろうが、成型不良、あるいは金型の精度がもともと甘いのか、
妙にパーツの据わりが悪い
また、どのパーツの合わせ目にも隙間が開く
特にコックピットのキャノピー・パーツ(P/N : 3)と機体の接合部は、
キャノピー・パーツの形状が複雑な為、修正作業が難しそうだ。
さらに、エンジン・ノズル等の隙間から機体内部が盛大に覗けてしまう
以上の欠点の修正手順を考えるだけで腰が引けてしまい、放置に至った次第。

... そして約30年。
新規パーツが追加された“BattleStar GALACTICA”放映30周年記念キットが
レベルから発売されるに至り、封印解除。 ちまちまと手を動かし始めている。
『キャラクター・エイジ誌 Vol.01』の作例記事がモチベーションの起爆剤になった。
内部が覗けてしまうなら、可能な限り仕切りを自作し、それが難しい部分は
内側を黒く塗り潰した上で覗かないようにすれば良い。
そう開き直って製作再開。

製作方針は以下のとおり。
  • 省略されたギミックの名残りの手当て
  • 凸線で表現されているパネルラインの凹線化
  • 極力、内側が覗けないように工夫する
  • 完成優先で電飾は見送り
それでなくても勘合が甘いのに、余計な事までしていられない、ということであります。

(正面から見て胴体下面左右に開いている部分を、本稿では便宜上“インティーク”と表記します)

* * * 省略されたギミックの名残の処理 * * *
まずは左右“インティーク”の下面に開いている、ギミックの名残の穴の処理から。
左舷インティークの穴は2.0mmのプラ丸棒と0.5mmプラ板で処理したが、
右舷インティーク側はパッチに見立てた0.5mmプラ板の欠片を表面に当てて塞いだ。
正直言って、右舷側は手抜き。 左舷側と同様の処置を施せばよかったと後悔している。

インティーク奥の壁状のパーツには、ミサイルを打ち出すギミック用の大穴が開いているので、
裏から0.5mmのプラ板を当てて塞ぎ、穴には別売りのノズル状パーツを接着。
穴の中心にノズル状パーツを接着したつもりだったのに、気が付いたらズレていた。

インティークは台形状の変形5角形。
各辺のエッジが分厚く、しかも底辺のエッジが波打っていたので、
各エッジを削って薄くしようと試みたが、左右が不揃いになりそうで断念。、
波打っている底辺のエッジには、プラ板の欠片を貼りつけて一直線に。
返ってエッジが分厚くなったが、エッジが波打っているよりはマシ ... ということで。


仮組時に、ダボ穴に刺さるピンを折ってしまって、機体上下パーツの位置決めの役に立たず。



塗 装




参考資料 (順不同)


キャラクター・エイジ誌(海外編) 2,009年10月 Vol. 01


バンダイ - モノグラム Non-Scale CYLON RAIDER
from "Battle Star GALACTICA"


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