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### 09.Dec.2,011 ###


フジミ 1/76 陸上自衛隊 61式中戦車

量産向きのスケールなのに、
不親切な部分が散見されるのが残念。
ピットロード(トランペッター)と
作り比べるのも一興?
witch img.

FUJIMI 61MBT BOXART img. 戦車と言えば、『61式』っ!!
これは'60年代に怪獣映画、
特に『ウルトラマン』で繰り返し刷り込まれた
結果でありましょう。 毎週毎週颯爽とテレビに
登場するものの、怪獣に踏まれ、蹴られ、
投げられ、焼かれるヤラレ・メカ。
それでも頑張る姿は漢気十分。
涙無くしては語れません。
その健気さ、儚さは子供心に強烈な印象を
残すのに十分なのでした。
61式中戦車のキットは他に、タミヤの傑作キット
(但し 1/35)がありますが、そちらはまた
後日ということで ...
*** フジミ 1/76 61式中戦車 ***
*** BOXART ***


製作


資料も持ち合わせが無いし、小さいし ... ということで、ストレート組み。
 (またかいっ!)

プロポーションに破綻は無く、61式の特徴を良く捉えていると思うが、
フジミの同スケールの74式、90式戦車と並べると、
砲身の径がアンバランスで見苦しいとの指摘もあるようだ。

組んでみると、気になるポイントも見えてきた。
車体上面に一体成型されたロープが貧弱なのは仕方が無いが、
車体の正面、上面と下面(P/N : 4と43)の接合面のエッジ部分に
大きな隙間が生じたのはマイナス。 組立てかたが悪かったのだろうか?
0.5mm厚のプラ板をエッジ部に挟み込み、削り出してリカバリーしたが、
20世紀末にリリースされたキットにしては情けなかった。

砲塔上のキューポラ(P/N : 58)にセットされる機銃の接着位置があいまい。
プラ板の欠片で、機銃を乗せるハカマ(?)を強調。

砲塔に取り付けるスモーク・ディスチャージャーは形状が?で、
取り付け位置、角度が不明瞭。 61式にスモーク・ディスチャージャーは
似合わないと思うし、パーツの形状は変だし、イモ付けのパーツが
塗装直前の洗浄中に外れて行方不明になった事もあり、今回は省略した。

キャタピラはプラ製の組立式。 一部たるみも再現されていて
リアリティは十分だが、組立て方が悪かったのか、
一部不連続な見苦しいものになってしまった。

車外装備品の取付け位置が不明確等、細かい配慮に欠けた設計で、
プロポーションが悪くないだけに少々残念に感じた。


塗装


今回は車体全体(キャタピラを含む)を組上げ、
下地処理、塗装を行う事にした。
最近(といっても、もう10年位前からだが)流行の製作/塗装方法を、
自分なりに検証してみたかったからだ。

キットの説明書では、二色迷彩が指定されているが、
61式と74式に迷彩は似合わないと思っている。
(怪獣映画のインプリンティングのおかげだな)
パーツを紛失したため、スモーク・ディスチャージャー未装着の、
言ってみれば初期の姿だし、迷彩は塗装が面倒だし ... ということで、
オリーブドラブ単色塗装を行うことにする。
(戦車マニアに聞かれたら、はりたおされそう ...)

タミヤの缶スプレー“ファイン・サーフェイサー”をそのまま吹きつけ、下地処理。
下塗りとして、GSIクレオス #33“艶消し黒”をハンドピースで吹きつけ。
履帯に黒鉄色(同 #28)をハンドピースで吹きつけ。
マスキングは全く行わず、履帯と転輪の縁のゴム部分を避けるようにして、
オリーブドラブ(同 #38)をハンドピースで吹きつけ。

転輪のゴム部分等に多少のタッチアップは必要だったものの、
1/76という小さな模型であっても、口径0.3mmのハンドピースで
意外にきれいに塗り分けることができた。
それが検証できただけでも収穫であった。
ライトやワイヤー等、細部は細筆で塗り分け。
タミヤのエナメル系つや消し黒をペトロール油で溶き、墨いれをして、完成。
Type-61-1 img.
Type-61-2 img.
Type-61-3 img.
*** サイズの比較 ***


参考資料 (順不同)


KITの説明書以外、特になし

せめて砲塔上キューポラの機銃取付位置くらいは確認すべきであった


フジミ 1/76 陸上自衛隊 61式中戦車

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