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### 09.Dec.2,011 ###


ハセガワ 1/72 DAIMLER Mk.2

某所で頂いた半完成品。
私は少々の修正作業と
塗装をしただけ。
こんな楽して、いいのか?
witch img.

*** KIT # : MT 24 ***
Pkg. img.
2,009年春に開催された岐阜コクピット展示会の翌週。
打ち上げ会という訳でもないのですが、諸般の事情で製作を中断、断念した
お手付きキット等のオークション(不用品の押し付け大会とも云う)が某所で催されました。
そこで頂いたのが、今回の御題、ハセガワ 1/72 ダイムラー Mk.II 装甲車です。
前の所有者が組立をほぼ完了させており、あとは少々の手直しと塗装を施せば
完成という状態で私のところに回ってまいりました。
そのような理由で、製作レポートは省略致します。


整形 / 塗装


組み上げても、全長5cm足らずの小さな模型である。
前述のとおり、組立作業はほぼ済んでいる。
あとはボディの表面に散見されるヒケにパテを盛り、整形すれば組立完了。

ついでに主砲の砲口くらいは開けてやろうとしたが、ピンバイスのドリルが横に逸れ、
失敗。 フラッシュ・ハイダーの脇に穴が開いた。 ジェル状瞬間接着剤で埋め、整形。
瞬間接着剤が固まりきる前に、パネルラインを彫るために用意していたカルコの先を
主砲口先端に押し付けて、砲口らしきものを軽く開けて作業終了。 ごまかした、とも云う。

車体の側面に取り付ける、竹槍状のエキゾーストパイプは、キットのパーツでは
繊細過ぎて強度が不安。 手元にあった細いアルミ管を現物あわせで曲げたものに置換。
本来のパーツより少々太いが、先端に穴が開いているので良しとしよう。
ゴム系接着剤と瞬間接着剤を併用し、強引に車体に接着した。

塗装に先立ち、GSI クレオスの“Mr. サーフェイサー 1,200”をエアブラシで吹き付け、表面処理。
途中で面倒になり、車体下面だけはタミヤの“ファイン・サーフェイサー(ライトグレイ)”
(缶スプレー)をそのまま吹き付け。 表面に付着したゴミはピンセットや爪楊枝、
水ペーパー(1,000番)等で取り除き、サーフェイサーの剥げた部分はエアブラシで再塗装。
表面処理が終わったら、塗装工程に入る。 使用した色は以下の通り。
(いずれも混色はせず。 『筆塗装』と特記が無い場合はエアブラシ使用)

塗装箇所 使用塗料 備考
タイヤ Mr. Color #137
“タイヤブラック”
Mr. Color #33“艶消し黒”で下塗り
ホイール Mr. Color #21
“ミドルストーン”
塗装したのは表側のみ。
裏側は見えないので、塗装省略
シャーシ底部
砲塔裏
Mr. Color #33
“艶消し黒”
影色
フェンダーの裏など、上からの光が届かない部分を塗りつぶし
シャーシ上面
砲塔上面
Mr. Color #21
“ミドルストーン”
“影”の部分を除き、Mr. Color #42 “マホガニー”で下塗り。
シャーシ底部
ドライブ・シャフト等
Mr. Color #33
“艶消し黒”
上面色のミドルストーンが吹き込んでしまったので、
“艶消し黒”で改めて塗り直し
排気管 Mr. Color #61
“焼鉄色”
筆塗り : 上面色のミドルストーンの上に塗り重ねたら、
妙に金色っぽい色に ...
スミ入れ
ウオッシング
タミヤ・エナメル
XF-1
艶消し黒
ペトロール油で溶いた塗料を
パネルラインやモールドの凹部分に注し、
一晩乾燥させた後、
ペトロール油を含ませた綿棒で拭き取り

車体色は、北アフリカ戦線の“ミドルストーン”か欧州戦線の“カーキグリーン”の選択式。
どちらも捨てがたくて迷ったが、ボックス・アートのイメージに引っ張られて“ミドルストーン”を選択。

下塗りの“マホガニー”の上に“ミドルストーン”を重ねている最中、主砲と同軸装備の
7.92mm 機関銃の銃身が折れた。 エキゾースト・パイプ同様、アルミ管に交換、と思ったが、
手持ちのアルミ管では、主砲である2ポンド砲並の太さになってしまうので断念。
銃口が開いてないのが残念ではあったが、0.5mm の真鍮線を植えて妥協した。

フェンダーの裏側は、影色の黒のままにしておこうと思ったが、マスキングが面倒な上に
タイヤの影になって目立たない部分でもあるので、サスペンション・アーム、
ブレーキ・キャリパーともども“ミドルストーン”で塗り潰した。
車体全体が“ミドルストーン”一色ではあんまりなので、せめてもの罪滅ぼしに、
ドライブ・トレイン部分(? P/N : 1)の内側部分のみ Mr. Color #33 艶消し黒を噴きつけた。

ホイールとタイヤはエアブラシで噴きつけたが、マスキングせずに塗り分けられるはずも無し。
まずホイールを筆で塗り直し、はみ出した部分をタイヤブラックでタッチアップ。
粗隠しのつもりで、ペトロール油で希釈したタミヤ・エナメル XF-1 フラット・ブラックを
タイヤとホイールの境界にも注した。 粗が巧く隠せたかは定かではない。
車体横に装備された予備タイヤは、模型ではイモ付けで、強度的に不安だったので、省略した。
塗装が面倒だったから、という訳では決して無い ... といいなあ。

デカール貼付。 GSI クレオスの Mr. マークソフター併用。
古そうなデカールだったので、しっかり定着するか心配していたら、案の定。
デカール保護のため、Mr.Color # 187 “艶消しスーパークリア UVカット”を塗る下準備として、
水で湿らせた日本手拭いでデカール周辺を拭っていたら、いつの間にやら、
リア・バンパーに貼った『赤いネズミ』のエンブレムのデカールが剥がれて消えた。
代えのデカールをメーカーに請求する元気がないので、エンブレムが一枚不足のまま、
Mr.Color # 187 でオーバーコート。

墨入れ / ウオッシングのつもりで、ペトロール油で希釈したタミヤ・エナメル XF-1
フラット・ブラックをパネル・ラインやモールドの凹部分に筆で流し込み。
一昼夜放置して乾燥させ、ペトロール油を沁み込ませた綿棒で余分を拭き取り。
なにぶん小さなキットなので、遠慮しいしい注したのが奏功したようだ。
ところどころ塗料のシミが残ったりしたが、良い感じに仕上がったと自画自賛。
本当に控えめに注せば充分なのだと、やっと理解できた。
もっともこのキット、地色が比較的明るい色だった為かも知れない。
地色がグリーンやオリーブ・ドラブのような暗色のケースは、いまだ手探り状態だ。
Mk2-1 img.
Mk2-2 img.
Mk2-4 img.
Mk2-3 img.
### 紅い部隊エンブレムのデカールが行方不明に ###
Mk2-5 img.
### 自然光の下、一円玉と記念撮影 ###
### タイヤに注した墨の拭き取りが不十分だった ###
### 撮影後に修整済み ###


参考資料 (順不同)


■  キット説明書以外、特に無し


ハセガワ 1/72 DAIMLER Mk.2

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