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### Recent UPDATE ###
### 10.Dec.2,011 ###


タミヤ 1/35 M551 シェリダン空挺戦車

さすがにベテランの領域。
アカデミーのニュー・キットが
存在する現在、
ストレートに組むのが宜しいかと。
witch img.

あれはまだ、私が小学生だった頃。
近所の友人が、発売されたばかりのタミヤの『シェリダン』を購入。
嬉々として組み立てているのを横目で眺めていた。
妙なシルエットの砲塔と極端に短い砲身、回転式のドライバーズ・ハッチが印象的だった。
当時は『変な戦車 ... 』としか思わなかったが、それだけインパクトが強烈でもあった。
TAMIYA M551 BoxArt img.
タミヤのシェリダンは、現在の眼で観ると、やはり粗が目立つようになってきた。
発売当時は資料が不十分だったのか、あるいは実車のほうが事後に改修を
重ねた結果なのか ... 特に砲塔の形状に差異が目立つようだ。
韓国・アカデミー社から新金型のキットが発売され、
タミヤのは生産休止中の現在、無理して探す事もあるまい。
ただ、自らの幼き頃ヘのノスタルジアだけで組んでいる。


製作


ランナーには“1,971”の刻印が見える。 一方、パッケージには“1,998”とある。
'71年に発売され、その後生産休止となり、'98年に再販されたのだろう。
発売当初はモーターで走ったのだが、今回のキットでは駆動系は完全に省略されている。
シンプルなフォルムであるためか、パーツ総数はとても少ない。
それとも、走らせて遊ぶモーターライズ・キットでは、細部まで再現しても
ぶつけて壊れるだけでムダと配慮された結果だろうか。

パーツが少ないおかげで、組立はスラスラ進む。 厄介なポイントは殆ど無い。
砲塔側面に貼り付ける機銃弾槽パーツの取り付け位置がややあいまいなのと、
古いキットであるせいかヒケ(特に細かいパーツ上に)が多いのが困りものではある。

砲塔キューポラ上の機銃(12.7mm ... ?)は省略が著しく、可能であれば
他のキット等からのコンバートが望ましい。 (私はコンバートできなかった ... 無念)
砲身付け根上のミサイル誘導装置のボックスは、防楯を砲塔に接着してから、
防楯上にセットすると良い。 私は事前に防楯上に接着してしまったため、
少々歪んでしまった。 (どうか見なかったことにして頂きたいものだ)
注意点はこれくらいか? 主要なパーツ毎に組み上げて、塗装作業に移る。

... はずだったのだが、組立作業中にシャーシを落っことし、
折れそうも無い太いドライブ・シャフトが1本折れた。
今更タミヤにパーツ請求をする訳にもいかないので、修理しよう。
ピンバイスを使って折れたシャフトの内側を深く刳り貫き、
手元にあった真鍮線を埋め込んでシャーシに再接着。
瞬間接着剤を使ったが、結構頑丈に接着できたようだ。
シャフトの角度には注意したつもりだったが、ホイールを嵌めてみると、少々歪んでいた。
キャタピラを嵌めてしまえば目立たない ... と良いなあ。


塗装




参考資料 (順不同)


キットの説明書以外、特に無し

近年、韓国・アカデミー社から新しいM551のキットが発売された。
さすがにニュー・キットだけあって、タミヤのベテラン・キットと比べると
その差は歴然ではあるが、一度買い逃すと次はいつ出会えるのか、
予測困難なのが珠に瑕。
(もっともタミヤ製も生産休止中ではあるが)

一見不恰好なだけの戦車ではあるが、そのユニークなフォルムは
なかなか味わい深いものがある。
ちょっと難有り、との噂も耳にするものの、どこかの店頭で
アカデミー製を見かけたら、購入を検討されても宜しいのでは?
## ええ、買い逃した負け犬サンの遠吠えですとも ... しくしく


タミヤ 1/35 M551 シェリダン空挺戦車


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