説明書の表記を見ると、このキットが発売されたのが 2,000年の事らしい。
20世紀の轍尾を飾ったキットであり、それに相応しいキットでもあった。
特にリヤ・デッキのエンジン・グリルの彫刻は、現在でも驚異的である。
資料も無いので、とにかくストレート・フロム・ボックス。 塗装の都合に配慮しながら、
パーツを接着してゆく。 パーツの勘合に関しては、特に不都合はなし。
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*** 車体 ***
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ハルの先端に僅かな隙間が開く。 車体上下の装甲板が重なってできる継ぎ目を
再現しているのだと思うので、修正する必要は無いのに、止せば良いのにパテ埋め整形。
その作業が中途半端なものだから、よけい実感を削いでしまった。
パーティング・ラインを見かけると、たとえその継ぎ目に生じたラインに意味があると判っていても、
条件反射でパテ埋め整形してしまう。 そんな自分が情けない。
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## 埋めちゃダメだ、埋めちゃダメだ、埋めちゃダメだっ .... !
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車体上下の接着時、油断したのか、エッジ付近が沈みこんでしまい、エンジン・グリルの脇あたりに
エクボができてしまった。 パテで埋めたが、切り立った車体のエッジを整形時に落としてしまった。
車体上面後部のエンジン・グリル周辺のフラットな部分が、経時変化で歪んでいたのかも知れない。
該当部分は広いので、事後の歪み防止のため、あらかじめ木の角棒等を接着しておくと良いかも。
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*** 砲塔 ***
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正面の楔型追加装甲左右のエッジと、中央の主砲身の防楯のエッジのラインが一直線に揃うよう、
留意すること。 ラインを揃えたつもりであったが、砲塔の組み方が悪かったらしい。
組み上げた防楯を後から嵌めたら、ラインがズレていてガッカリした。
砲塔後部左右の小さなバスケットには、キットに同梱の網を所定の形に切り出して貼り付けるよう
指示があるが、タミヤ純正のエッチング・パーツが発売されたので、そちらを使ってみる。
1/35 ミニタリー・ミニチュア・シリーズ # 272
ドイツ連邦軍主力戦車レオパルド2 A5/A6 エッチング・パーツ・セットがそれである。
これには上述のバスケット用の網だけが用意されていて、パーツ数は全部で6.
さすがに純正品だけあって、サイズはぴったり。
プラスチックのバスケット部分は華奢なので、エッチング・パーツは補強材代わりにもなる。
また、バスケットの形状に合わせて網を切り出す手間も不要なので、お薦めである。
ただ、エッチング・パーツに折り曲げ癖は致命的なので、取り扱いに注意。
バスケット外側用の長い網パーツを接着中、取り回し時に作業台の表面に引っ掛けて、
軽い折り曲げ癖を付けてしまった。 注視しなければ判らない、とは思うが、失敗した。
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