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“川崎 C-1 製作記”の一番下に跳ぶ

### Recent UPDATE ###
### 16.Sep.2,009 ###


ハセガワ 1/200 川崎 C-1 "NATURAL METAL" Ver.

『ハセガワがC-1を開発中!』
との噂が流れて幾星霜。
当然1/72だと期待したのだが ...
せめて1/144で欲しいところだ。
witch img.

Series # MX103 - "NATURAL METAL"
ハセガワが、海上自衛隊が導入したばかりのP-3Cを1/72で模型化したのが、
確か1,970年代の後半だったと思います。 当時の模型愛好家の間で、
P-3C の次は C-1 だとの噂(= 希望的観測)が飛び交ったのもこの頃でした。
ハセガワにもまだ、大柄な機体を模型化する体力が充分残っていた頃であり、
また、C-1 の取材の為に、ハセガワの社員が航空自衛隊岐阜基地を訪問したとの
怪しげな伝聞情報が耳に届くに至り、希望的観測に過ぎなかった1/72 C-1 の模型化は、
愛好家の間では疑いようの無い決定事実にすりかわっていました。

それから待つこと20余年。 いいかげん待ちくたびれた愛好家達の手元に届いた、
ハセガワC-1は、かつての愛好家の期待と同様、すっかり萎んでいたのでした。

## いくらなんでも1/200では小さ過ぎる。 せめて1/144くらいにして欲しかった ... と、
## かつての模型愛好家のなれの果ての一人は愚考するのでありました。


製作


小ささが幸いして(?)パーツ数も少なく、部品の勘合も良好で、特記すべき事も無し。
ゲート痕やパーティング・ラインの整形等、常識的な事をこなすだけだ。
ディティール・アップは只一点。 垂直尾翼上端のピトー管を真鍮線に置き換えたのみ。
まず、胴体内側を GSIクレオスの Mr.Color #13 “ニュートラル・グレイ”で塗り潰し、
胴体左右を接着。 その後、左右主翼を胴体に接着したが、水平尾翼とエンジンポッドは
胴体に未接着で、お互いの塗装が終わった時点で接着すれば良いだろう。

さあ、塗装を ... と思った矢先、水平尾翼の片方を紛失していることに気がついた。
あわててハセガワにパーツ請求。 幸いパーツは入手できたものの、随分高くついた。

今更言うまでも無いが、結構テール・ヘビーなので、降着姿勢で作るなら
機首にオモリを入れておく事。 ハイ、御想像どおり、しっかり入れ忘れました
説明書に指定が無かったので、油断しました。


塗装


コックピットが只の空洞なのはスケール相応の措置だろう。
キャノピーを接着すれば誤魔化せそうではあったが、念のため胴体の内側を
GSIクレオスのラッカー系塗料“Mr.Color”(以降、Mr.Colorと略記)の
#13(ニュートラル・グレイ)で塗りつぶし。

キットのインストラクションの塗装指示では、機体は全面シルバーとなっているが、
全面シルバーの実機を肉眼で見た限り、機体上面と下面の色は明らかに違っていた。
上面はシルバー(ベアメタル?)だったが、下面はグレイぽかったような気がする。
手元の資料で確かめたところ、
胴体 / 主翼上面 : 無塗装のナチュラルメタル
胴体 / 主翼下面、水平、垂直尾翼 : F.S. 17178
主翼上のウォークウエイ、主翼下面の前後桁間、
主翼下面のフラップ・レール・フェアリング : F.S. 16473 であるらしい。
F.S. 16473 は、Mr.Color # 56“中島系明灰緑色”のグロスが相当色のようだが、
キットの指定どおり Mr.Color # 74“エアクラフト・グレー”で充分だろう。
問題は下面色で、F.S. 17178 はアルミナイズド・シルバーであるらしい。
上面のシルバーとの差を演出するため、Mr.Color # 332“ライトエアクラフトグレー”
あたりでも良いかと思うが、他に良い知恵無いものか。
資料の記述通り、色調が明らかに異なるシルバー2色で塗り分けるか、
自分の記憶のイメージを大切にするか、迷うところだ。


参考資料 (順不同)


世界の傑作機 (旧版) # 105 川崎 C-1 文林堂


ハセガワ 1/200 川崎 C-1 "NATURAL METAL" Ver.


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