### Recent UPDATE ###
### 11.Dec.2,011 ###
ハセガワ 1/200 BOEING 737-400 “Virgin Express”
|
パネル・ライン省略、
窓やドアのモールド無しの
ソリッドなキット。
1/200 ならこれで充分!
|
|
*** HASEGAWA Love Liner # 26 ***
|
従来のハセガワのラヴ・ライナー・シリーズは、パネル・ラインを再現し、
コックピットのウインド・シールドはクリアー・パーツを用意するなど
ハセガワの他の航空機模型同様のディティールを誇っていたが、
塗装の美しさが生命線の旅客機の模型に、そこまでする必要があるのか、
かねてから疑問を感じていた。
1/200 という小さなスケールなら、ディティールを追求されるよりも、組立易さ、
塗装し易さに力点を置いてもらったほうが、モデラーとしては有難いと思う。
凸線でモールドされたパネル・ラインは、パーティング・ラインの整形作業で消えてしまう。
だからといって、パネル・ラインを凹線化したところで、スミイレする訳でも無し。
折角の機体のマーキングの美しさを邪魔してしまうからだ。
結論として『塗装が命の旅客機に、パネル・ラインは似つかわしくない』となる。
同じような要望がメーカーに寄せられたのか、それとも何かの『大人の事情』かは知らないが、
ディティールの多くが省略された旅客機のキットが発売された。
パネル・ラインは殆ど省略。 乗客用の窓はおろか、コックピットのウインド・シールドも無く、
胴体はツルツルのソリッドなパーツ。 窓という窓は全て、デカールで再現する潔さ。
それが、今回取り上げる 1/200 Boing 737-400 のキットの特徴である。
1/200 の旅客機のキットはこれで良いと思う。 貴方はどうお考えだろうか?
|
パネル・ライン殆ど省略。 窓はウインド・シールドを含めて全てデカールで再現。
従ってコックピット部分の塗装不要。 ウインド・シールドのマスキングも不要。
上下分割の胴体を素直に接着し、そこに左右一体成型の主翼を接着。
主翼付け根をカバーするパーツを接着し、左右一体成型の水平尾翼と、
垂直尾翼をセットすれば、組立作業はほぼ完了。
“士”の字になったところで塗装を施せば、完成! ... なのだが、そうは問屋が卸さない。
“士”の字になったところで机から落っことし、一方の水平尾翼の後縁の端が欠けた。
このままでは仕方がないので、プラ板の欠片で修繕しよう。
金ヤスリやカッター・ナイフを使って、斜めに欠けた後縁の端を四角く削る。
プラ板の欠片を四角く切り取り、加工の終わった水平尾翼の欠損部分にフィットするよう調整。
水平尾翼の欠損部分に、調整の終わったプラ板の欠片を瞬間接着剤で接着。
接着部分が充分固着したら、ヤスリ等で削りだし、形を整えれば O.K. ...
修理部分がシャープになり過ぎて、欠けなかった方の後縁よりもシャープになってしまった。
水平尾翼左右のバランスの差に気が付いたのは、サーフェイサーを吹いた後。
もう一方の後縁も削って調整しても良かったのだが、気力が失せて放置。
ややアンバランスであるが、修理完了とする。
“士”の字になった機体とエンジン・ポッドは、別々に塗装、マーキング。
最後に結合すればよいだろう。
機体には、タミヤの“ファインサーフェイサー”(缶スプレー)を吹き付け、表面処理。
エンジン・ポッドは GSI クレオスの“Mr. サーフェイサー 1,200”をエアブラシで吹き付け。
|
塗装箇所 |
使用塗料 |
備考 |
エンジン タービン・ブレード |
Mr. Color #28 “黒鉄色” |
Mr. Color #33“艶消し黒”で下塗り |
主翼 |
Mr. Color #315 “グレー FS16440” |
|
水平尾翼 |
Mr. Color #315 “グレー FS16440” |
|
スミ入れ ウオッシング |
|
|
航空機模型の製作中、翼の後縁など、薄くてシャープな部分が斜めに欠けることがある。
欠損部分にプラ板の欠片を接ぎ当て、瞬間接着剤で固着。
あとはヤスリ等で削り出して整形すればよいのだが、
この作業中、継ぎ当てた部分が接着面から外れることがままある。
パーツが薄くて小さいので、接着強度が不十分なのと、
ヤスリから加えられる力が接着面に、捩れ方向の力として伝わる為だろう。
この場合、斜めの欠損部分を四角く整えるのがポイント。
継ぎ当てのプラ板と欠損部分との接着面が広くなって強度が向上するのと、
整形作業中に接着面にかかるヤスリからの力が2辺に分散されるため、
継ぎ当てたプラ版が接着面から折れ難くなる。
一度お試しを。
|
ハセガワ 1/200 BOEING 737-400 “Virgin Express”
|