### Recent UPDATE ###
### 11.Dec.2,011 ###
特殊攻撃機“晴嵐”の
バリエーション・キット。
実機は2機しか製作されなかったのに、
よくぞ製品化して下さいました!
|
|
*** タミヤ 1/72 ウォーバード・コレクション No.38 ***
|
|
キットの説明書に拠れば、特殊攻撃機晴嵐は、試作型を含めて28機が生産されたそうだが、
その内の僅か2機(試作型5、6号機)が陸上機型の南山として製造されたという。
引き込み脚を装備した陸上機南山は、水上機晴嵐のフロートを投棄した形態での飛行実証試験や、
晴嵐搭乗員の陸上訓練機として用いられたようだが、当初は実用攻撃機として用いる構想もあったらしい。
実機の開発経緯同様、このキットも“晴嵐”のバリエーションとして生を受けたようだ。
たった2機しか生産されなかった機体をよくぞキット化してくれたものだと感謝する次第。
実機が2機しか存在しなかったため、当然塗装のバリエーションも少ない。
旧海軍練習機の標準塗装である全面オレンジ色や、戦局悪化に伴う措置として上面のみを暗緑色で
カモフラージュ塗装したスキーム以外に、上面を暗緑色、下面は灰白色の実用機標準塗装に
塗ってみるのも良いかもしれない。 史実には反するが、それも模型ならでは楽しみであろう。
|
パネル・ラインは繊細は凹線で、過不足無く表現されている。
さすがに“天下のタミヤ様”の製品だけあって、部品の勘合に問題は無し。
組んで塗るだけで、素晴らしい“南山”の1/72のレプリカが机上に現れることだろう。
私のキットには軽い事後変形を起こしている部分があるようだが、これは自分の不手際だ。
キットを長年、仮組み状態で放置した報いである。
|
塗装箇所 |
使用塗料 |
備考 |
機体内側 |
Mr. Color #33 “艶消し黒” |
光の透過防止 |
コックピット シート |
Mr. Color #60 “RLM02 グレー” |
|
後席シートのフレーム |
Mr. Color #92 “セミグロス・ブラック” |
Mr. Color #33 “艶消し黒”で下塗り |
スミ入れ ウオッシング |
|
|
説明書では、機体内部はタミヤ・アクリル / エナメル XF-22 “RLMグレー”が指定されている。
愛知製の機体内部が何色で塗装されていたのか、不勉強なので定かではない。
いかにも日本機らしい Mr.Color # 126 三菱系機内色で塗ろうかと迷ったが、
結局、説明書の指定どおり Mr. Color #60 “RLM02 グレー”(ドイツ機機内色)で塗装。
意外と似合う色だったことに驚いた。
|