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### Recent UPDATE ###
### 19.Nov.2,014 ###


ITALERI 1/72 F-16 “MULTI - ROLE FIGHTER”

単座 / 複座コンバーチブル
“売り”のいにしえのキット。
他に褒めるポイント、ある?
witch img.

F-16A PKG. img.
*** ITALERI 1/72 Scale No.130 ***

今更ながら、イタレリの旧キットであります。
F-16 のニック・ネームが“ファイティング・ファルコン”に決まる前にリリースされたようで、
パッケージには“マルチロール・ファイター”との表記が見受けられます。

発売されたのはおそらく1,980年前後。
ハセガワの 1/72 YF-16A が発売されて間もない頃だったと思います。
YF-17 とのフライ・オフが終了し、空軍のLWF計画にF-16 の採用が
決定された直後あたりではなかったでしょうか。
キットも F-16 のFSD を模型化したもののようで、
後の量産型 F-16A とは異なる部分があるようです。
(資料不足のまま模型化を急いだ結果かも知れませんが ...)

当時、1/72 の F-16 の模型と云えば、ハセガワの YF-16 と、このイタレリくらいしか
選択肢が無く、単座 / 複座型が選択可能な、このイタレリの FSD のキットを
いくつも買い込んだものの、やがて F-16B PLUS の素晴らしいキットがエッシーから
リリースされるに至り、このイタレリのキットの命脈は尽きるのでありました。
(モノグラムの F-16 に関しては記憶が無く、記述不能)

発売当初から、ハセガワのYF-16と比べても見劣りがしたキットを今更 ... と、
自分でも思いますが、長年積みっぱなしで放置した結果、イタレリ独特の
キャラメル・パッケージが潰れてしまい、中身が危なくなった為であります。


製 作


上述のとおり、このキットの最大の“売り”は、単座 / 複座型が選択可能である事であろう。
デカールは2種類。 米空軍の A型、S/N : 50748 と、オランダ空軍の B型、S/N : J-259。
今回は A型を選択。 デカールの S/N は、F-16A の FSD (全規模開発機)4号機であり、
同機の塗装は、後の量産型の塗装とは異なる過渡的な物であった。
機体のほぼ全体が“FS36270”のベタ塗りで、
塗装が楽そうだったのが、A型を選択した主な理由である。

胴体は、F-16 のキットでは一般的な上下分割。
単座 / 複座型を決定する為にコックピット周りのパーツが別部品化されている。
今回は A型なので、胴体上面パーツに単座用パーツを接着。
隙間や段差が生じるので、パテ盛り整形。

胴体左舷の機関砲口はムクだったので、ピンバイスで開口。
細い丸ヤスリで穴を広げていたら、力のかけ方が拙かったのか、
ヤスリの先が折れた。 再購入要す。 高くつくなあ ...

エンジン・ノズルは開いた状態のものと、閉じた状態のものの2種類が付属。
今回はギアを降ろした降着状態なので、開いた状態のノズルを選択。
ノズルの内側には何の彫刻も無く、寂しい出来だったので、エバーグリーン社の
プラスチック・ストリップ # 114(0.4mm X 2.0mm)を適当な長さに切り出し、ノズルの内側に接着。
均等な間隔で接着しようとしたが、上手くいかなかった。
接着剤が固着し、今回は修整不能。
追加したストリップの間隔を均等に整える方法を考える必要がある。


塗 装


塗装箇所 使用塗料 備考
コックピット内部
計器盤
Mr.Color #13
“ニュートラル・グレー”
胴体内部は一部Mr.Color #33“艶消し黒”
コックピット表面
アンチグレア部分
エンジン後端 Gaia # 020
“ガンメタル”
Mr. Color #33 “艶消し黒”で下塗り
スミ入れ
ウオッシング

プラスチックの成型色は、イタレリ特有の緑がかったグレー。 肉厚は比較的厚い。
コックピットは Mr.Color #13 “ニュートラル・グレイ”。
胴体内側後部の一部には Mr.Color #33 “艶消し黒”をエアブラシで吹き付けた。

今回初めて、Gaianotes 社の溶剤系アクリル合成樹脂(通称ラッカー系)塗料を使ってみた。
エンジンの後端部分に、Mr. Color #33 “艶消し黒”を下塗りした上から Gaia の
#020 “ガンメタル”を塗り重ねたのだが、下塗りが不要なほど発色は良好。
メタリック塗料であるのに、塗料の金属粒子が非常に細やかで、また、Mr. Color の
“黒鉄色”と違って、クリアー分の硬さは全く感じられず。 金属色ではあっても、
普通の色のような感覚で塗装することが出来た。 Mr.Color の溶剤で希釈しても
全く問題なし。 ただ、Mr. Color に比べて値段が若干高め
(塗料の容量と値段を対比させると、両者はほぼ互角ではあるが)である事と、
取扱店がまだ少ない事が Gaia の欠点として挙げられる。 Gaia は『使える』



参考資料 (順不同)




ITALERI 1/72 F-16 “MULTI - ROLE FIGHTER”


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