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### 13.Dec.2,011 ###


ハセガワ 1/72 空技廠 桜花11型

散る桜 残る桜も 散る桜
* 良寛辞世の歌の一節 *
日本の“負の遺産”だからこそ、
絶対忘れてはならないもの。
合掌
witch img.

空技廠 桜花11型。 いまさら覆しようも無い劣勢をなんとか挽回せんと、
無為無策の軍が始めたのが、若き同胞を生贄にした特攻作戦。
そのために作られた兵器のひとつが、今回取り上げる“桜花”であります。
桜花の詳細については、私ごときが述べるよりも、下の“参考資料”欄で紹介した
『極限の特攻兵器 桜花』を御一読頂いたほうが数段有益でしょう。
日本人としての必読書だと思います。


製 作


キットはもともと、ハセガワ 1/72 1式陸攻(旧版)にオマケとして同梱されていたもの。
1式陸攻のキットがリメイクされることになり、旧版キットが一時生産休止となったため、
オマケの桜花も同時に市場から消えました。
その桜花が“限定版”キットとして、単体で発売された事があります。
今回製作したのは、その“限定版”です。
かなり古いキットですが、主要パーツの勘合には問題無し。
ただし、右胴体内側にコックピットの床板(P/N : A7)を接続する為の
タブが短すぎるのか、うまく固定できないのが困り物。
床板のタブを無視し、胴体左右を接着後に直接、床板を胴体底面に接着したほうが良いでしょう。
また、ロケット・モーターのノズル・パーツ(P/N : A15, A16)の穴がノズルの中心から
ズレ始めているのと、キャノピー・パーツに少々バリが目立つのが気になるところです。

胴体左右を接着後、主翼、水平尾翼を接着。
双垂直尾翼は、水平尾翼を胴体に接着後に取り付けると良いでしょう。
接着剤の乾燥中に歪まないよう注意。


塗 装


塗装は説明書の指示に従った。
床板とシート、ロケット・モーター基部とノズルはユニット毎に組み上げ、
パーツを一体化した後、胴体や主翼の内側、コックピット、ロケット・モーター等の
主要パーツ(P/N : A1,A2,A3 / A7,A8,A12 / A15,A16,A18)を、
GSIクレオス社製溶剤系アクリル樹脂塗料『Mr.カラー』(以降、Mr.カラーと略記)の
#33(艶消し黒)で塗りつぶし。 その上にMr.カラーの“#8:銀”をコックピット部分に、
“#61:焼鉄色”をロケットモーター部分に吹き重ねた。


参考資料 (順不同)


極限の特攻機 桜花 内藤初穂 中央公論新社
中公文庫
ISBN 4-12-203379-9

以下、余談。
私がまだ小学生だった頃、ハセガワの1式陸攻(当然旧版)を製作していたのだが、
作業を横目で見ていた父親に取り上げられ、製作されてしまった事があった。
子供が貯めた小遣いをはたいて買ってきたオモチャを取り上げたばかりか、
そのオモチャで自分が楽しんでしまうという、まったく『大人気ない』、
迷惑この上ない人であった。 今思い出しても腹が立つのであった。


ハセガワ 1/72 空技廠 桜花11型


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