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### Recent UPDATE ###
### 13.Dec.2,011 ###


ハセガワ 1/72
VOUGHT F4U-1D CORSAIR

今更ハセガワ?

タミヤがあるでしょ !?
witch img.

1/72 のコルセアなら、今でこそイタレリやタミヤ製もありますが、
私がこのキットを購入した当時は、下のパッケージ写真の
ハセガワ製が唯一にして最上の選択肢でありました。
(エレールや、ソ連のノボ=元はフロッグ等も所持してはいましたが)
F4U-1D PACKAGE img.
ある日突然、逆ガル翼の機体が作りたくなり、近所の模型屋さんに一目散。
さっそく作り始めたものの、主翼の組立に失敗し、
そのまま封印して幾星霜 (このパターンばっかりだな)。
せっかくパネルラインを彫ったのに ...

別のキットを製作中にハンドピースが故障し、塗装作業が滞ってしまった為、
無為に時間を過ごすよりはと、本キットの製作作業を再開することにした。
主翼パーツとデカール(変色してました)をメーカーから取り寄せたら、
新品のキットがもうひとつ買えるくらいのコストがかかりましたとさ。
こんなことなら、素直にタミヤを買いなおせば良かったかも。

もし貴方が1/72でF4Uを作るつもりなら、悪いことは言いません。
素直にタミヤをお買いなさい。 だから。


製 作


古いキットだが、プロポーションに問題は無さそうだ。
決して悪いキットではないのだが、凸のパネルラインが
現代風ではないというところがマイナス・ポイントではある。
(最近では、金型の疲労からかバリが目立つようになってしまったようだが)

最大の問題点は、上下分割された主翼の組立にある。
金型の疲労によるものだと思うが、主翼上面内側にモールドされた
ガイドの厚みがあいまいになっているので、主翼下面の分割線
(フラップ、エルロンの前縁のライン)が波打ってしまう。

前回はパテに頼り過ぎて、接着前にここをきちんと調整しなかったばっかりに、
余計な時間とコストを支払う羽目に陥った。

主翼両面のパネルラインを彫りなおした後、上面内側のガイド部分に適当な
厚みのプラ板の切れ端を接着。 デザイン・ナイフや水ペーパーを用いて、
現物合せで厚みを調整。 主翼表面のリブ表現を保護するため、
極力パテのお世話にならないように留意する。
ここさえクリアーすれば、あとはどうということはない。
パネルラインを彫り直したり、シートベルトを追加したり、
翼端灯をクリアー化するなど、追加工作はお好み次第。

今回は手抜きをして、資料を全く参照しなかった為、
パネルラインはキットのモールドをトレースしただけ。
省略されていた部分(例 : コックピット直前の燃料タンク部分など)は、
目立つ部分だけでも彫りなおせばよかった。
同様に、右主翼端下面に3つならんでいる識別灯の再現も失念。
翼端灯は塗装で再現したが、機体がシーブルー1色だったので目立たず
(特に右舷側)。 せめて透明化するべきだった。

完成を急いだ為、全般的に仕上げが荒くなってしまった。
今回も反省点の羅列となった。 これらが次作に生かせるとよいのだが。


塗 装


塗装はすべて SGI クレオスのMr.カラーで行った。
#92 セミグロス・ブラックで機体全体に下塗りを行い、
#365 グロス・シーブルーで上塗り。
本来ならスケールエフェクトを考慮して、白を30%くらい混ぜて
1/72用に調色するところだが、#365 はセット売りしかされておらず、
割高感があって混色する気になれなかった。
“青すぎる!”とのありがたい御指摘を頂いてしまったが、
朝鮮戦争当時の塗装色と混同されてはいませんか?

カウリングとプロペラは #1 ホワイトで下塗りし、
#329 ブルーエンジェルス用イエローを吹きつけ、マスキング。
プロペラは #92 セミグロス・ブラックで、
カウリングは #365 グロス・シーブルーで上塗り。
カウリング先端の黄色い帯のマスキング位置はもう少し後ろ寄り
(カウリングの分割線から0.5mmくらい後ろ?)にすべきだったが、
塗装分割線が捩れると目障りなので、カウリングの分割線に合わせた。

脚収納庫や脚カバー内側等、機体開口部内は全て
#352 FS33481 ジンク・クロメイト・イエロープライマーで塗装したが、
“黄色過ぎる!”とのありがたい御指摘を頂いた。 悪かったね。
時間が足りなくて、スミ入れできなかったんでね。

コックピットの計器板はデカールで再現する方式。
デカールを貼った後、一週間程放置して十分乾燥させた後。
コックピットのパーツ全体につや消しクリアーをハンドピースで吹きつけて
コーティング。 機体本体の塗装時に機体全体を水洗いしても、
計器板のデカールが剥がれないようにしておいた。
で、水洗いしていたら、玉状になったマスキング・ゾルNEOの小片が
機内に流れ込み、接着済みのキャノピーの内側にへばりついてしまった。
ゴミを除去する手段無し。 無念。

デカールはハセガワ製をそのまま使用。 ハセガワの白いデカールは
下地が透けて困る。 クレオスのマークソフターを使ったところ強力すぎたか、
デカールが侵蝕されて無数のひびが ... もう知らんっ!!
デカールをもう一枚請求する元気も無い。 いい所なしの完成品となった ...

F4U-1D-1 img.
F4U-1D-2 img.
F4U-1D-3 img.


ハセガワ 1/72
VOUGHT F4U-1D CORSAIR


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