*** キットについて ***
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1/72 AV-8B ハリアー・シリーズの決定版と考えて差し支えないだろう。
1/72のAV-8Bの模型は、イタレリ、エッシーが記憶に新しいが、
イタレリはエア・インティーク脇の補助インティークが前後二列の試作型。
(二列の補助インティークのモールドは後に、量産型の一列に改められたらしいが、詳細不明)
エッシーはメーカー消滅の為、入手難。
他にエアフィックス製があったような気もするが、記憶違いかも知れない。
タミヤの “ウォーバード・シリーズ”(ITEM 60721 / 中身はイタレリ) はあったものの、
いずれにせよ国内では、AV-8Bのシャープなキットは入手難といった状態が続いたが、
そこにハセガワ製のキットが満を持しての登場。 このキットのおかげで、
AV-8B シリーズの量産型が気軽に製作できるようになり、喜ばしい限りである。
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*** 製作作業 ***
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パーツの勘合は、さすがハセガワの製品だけあって、良好。
但し、主翼の前のストレーキ部分(P/N:J1)と主翼の全縁部分の間に隙間が開く。
片側0.5mmも無いような隙間だが、ラッカー・パテだけで埋めるには荷が重そうな、
微妙なギャップである。
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*** コックピット ***
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主計器盤とフロアーを塗装後、Mr.マークソフターとセッターを併用して計器のデカールを貼った。
一昼夜乾燥させ、Mr.Color #182“艶消しクリアー”をエアブラシで吹き付けたら、その風圧で、
両側のサイド・コンソールとH.U.D.前面のテンキー部分がどこかに吹き飛んだ。
マークソフター & セッターまで使ったのに、デカールのフィルムが塗装面に密着していなかったらしい。
デカールを貼る時、妙にフィルムが硬い印象を受けたが ... どーなってるの?
仕方が無いのでデカールをもう一枚、メーカーに請求。
一週間程でデカールが届いたので、リターン・マッチ。 前回は、真冬の寒い夜に、
デカールの準備中に冷え切ってしまったぬるま湯で作業を強行したため、
デカールの糊が充分溶け切らず、定着不良を起こしたものと推察される。
その反省を踏まえ、今回はまず、貼るデカールをシートから切り出して準備を整えた後に
ぬるま湯を用意。 デカールを湯に浸したところ、たちどころに台紙からフィルムがセパレイト。
マークセッターを塗布した面にフィルムをセットし、上からソフターを塗り付け、余分を綿棒で拭い取った。
2昼夜程放置して養生し、エアブラシで Mr.Color #182“艶消しクリアー”を吹き付け。
多少カブって白濁したものの、全く問題なく作業終了。 低い気温の中、水と化したぬるま湯で
作業を強行したのが失敗の主原因であったようだ。 同じような条件下で同様の作業を行い、
トラブルに遭遇した経験は無かったのだが ... まあ、良い経験になった。
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*** 胴体 ***
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バリエーション展開のため、機首のノーズ・コーンと尾部のテール・コーンが別部品化されている。
テール・コーンは一体成型。 ノーズ・コーンは左右分割。 胴体とノーズ・コーンは
別々に組立、整形するのではなく、まず胴体左右それぞれにコーンを接着し、接合線を消す。
その後、コーンと一体となった左右胴体を接着する事にした。 左右胴体の接合線はどのみち
消さねばならないので、その前にノーズ・コーンと胴体の表面をなるべく面一になるよう接着し、
表面の整形処理を可能なかぎり単純化しようとした訳である。
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*** 主翼 ***
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胴体と主翼等の内側をMr.Color #33“艶消し黒”で塗りつぶした後、とりあえず主翼上下を接着。
説明書の指示通り、補助脚収納部前方のフェアリングのダボ穴は、米軍仕様では不要なので埋める。
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